民間療法から病院での薬処方まで、風邪の治し方と呼ばれるものは様々です。日常生活の工夫も含め、以下の8ポイントにまとめました。
【治療に役立つ】1.水分を補給する
高熱や下痢・嘔吐などの症状があるときは脱水症の危険も…。手軽にできる水分補給を心がけましょう
民間療法のうち、何かと何かを混ぜて飲む(例:蜂蜜とレモンを混ぜて飲む)ような飲み合わせが有効かは別として、何かしらの形で水分補給に役立つという点では正解です。水分補給を兼ねられる民間療法は、試してみてもよいかもしれません。
【治療に役立つ】2.ストレスを減らす
ハーブティーでストレス解消!
詳しくは産業カウンセラーによる、「ストレス発散・解消法」をご参照ください。
ストレスを減らす方法は人それぞれですが、発熱すると体を動かすストレス解消法は難しくなります。好きな音楽を聞いたり、録画しておいた好きな映画の鑑賞などは、受動的な活動ですがストレスの解消法となります。
また、ストレスの解消効果が期待できそうな風邪の民間療法は効果がある可能性があります。具体的にはハープティーやアロマテラピーなどです。ハープティーは水分補給にもなるので、二重にお薦めできます。
喫煙は気道の炎症には悪影響を与えますが、愛煙家の場合は急に禁煙すること自体がストレスになることもあります。どうしてもタバコを手放せない人は、無理のない範囲で節煙する事を薦めます。
【治療に役立つ】3.入浴・シャワーも条件付きで問題なし
温かい浴槽につかる入浴は気持ちがよいものですが、長時間の入浴は脱水の原因となるので控えるべきです。また、脱衣所や他の部屋に比べて温度差がありすぎると、体にとってのストレスになる可能性があります。温度差によるストレスや脱水を除くと、風邪の時に入浴がいけない理由を明確に説明することはできません。一般家庭で空調が整った状態で、短時間のシャワーや入浴が風邪の病期を長くするかどうかは不明です。
微熱の基準は意見が分かれますが、37.5℃程度までならば短時間のシャワーや入浴は問題ないというのが最近の考え方です。
【治療に役立つ】4.解熱剤はなるべく使わない
風邪の主な症状である発熱。解熱剤である程度抑えることができます。しかし、発熱は病原体に対する免疫反応によって起きています。解熱剤はこの免疫反応自体を抑制することで熱を下げているので、解熱剤を使うと病期が長引く可能性があります。また、小児に対する一部の解熱剤の投与は、ライ症候群という致死的な全身疾患を引き起こす可能性もあります。インフルエンザ脳症と解熱剤との因果関係も疑われています。頭痛薬にも解熱剤と同じ成分が使われているので、小児に対する解熱剤使用は注意が必要です。市販の感冒薬にもはいっているアセトアミノフェンという解熱剤は安全性が高いとされていますが、解熱効果は限られてます。原則として解熱剤を使わない事を薦めます。
次のページでは、やってはいけない薬の飲み方、上手な飲み方を解説します。