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ミドルエイジ向けバラエティ、人気の訳は?(3ページ目)

80年代後半のバブル期以降、若者を対象に制作されてきたバラエティ番組。しかしここにきて、ようやくミドル世代に相応しい、内容重視のプログラムが人気を集めるように。これも「少子化」の影響なのでしょうか?

広川 峯啓

執筆者:広川 峯啓

お笑い・バラエティ番組ガイド

2007年からのテレビ復帰組に備えて

実は黄昏時を迎えてからが長いんですよ、人生は
実はこうした正攻法とは別に、ここ最近のテレビ業界で密かに使われる「ウラ技」があります。それは、テレビ東京で放映して定着した企画を、各民放でアレンジして採用するというやり方です。

テレ東ではかなり以前から国内紀行番組を放送し、人気を定着させてきました。また、他局に先駆けてスピリチュアル・カウンセラーの江原啓之を番組に起用したのもここでした。

ただ誤解しないで欲しいのですが、決して企画を横取りしている訳ではありません。例えば1986年から続くテレビ東京の長寿番組「いい旅・夢気分」は、当初視聴率的にはいま一つでしたが、各局で旅番組を扱うようになった今では、コンスタントに2桁を獲得し、まさに局を代表するプログラムに成長しました。

「視聴率戦争」という殺伐とした言葉が飛び交うテレビ業界ですが、中高年向けプログラムについてはどうやら、うまく棲み分けができているようで、どの局からも早期打ち切りが出ることもなく、息の長い番組制作が実現しているようです。

そのせいでしょうか? 他の高視聴率を目指す番組に見られがちな、「CM後に信じられない展開が!!」というテロップもありませんし、CMを挟んで直前のシーンがしばらく続くといったギミックも使われないのは(笑)。

来年には団塊の世代のサラリーマンが一斉に定年を迎える2007年問題が、少なくともテレビ業界に置いては、家庭に還って来たお父さん達を迎え入れる準備は整っているようです。

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