お笑い・バラエティ/お笑い・バラエティ番組最新情報

ミドルエイジ向けバラエティ、人気の訳は?

80年代後半のバブル期以降、若者を対象に制作されてきたバラエティ番組。しかしここにきて、ようやくミドル世代に相応しい、内容重視のプログラムが人気を集めるように。これも「少子化」の影響なのでしょうか?

広川 峯啓

執筆者:広川 峯啓

お笑い・バラエティ番組ガイド

80年代後半のバブル期以降、20歳から34までの女性視聴者、いわゆるF1層を中心に番組制作を推し進めてしていたテレビ界が、再び、中高年に目を向け始めました。80年代後半から90年代初めにかけてのバブル期には、「ザ・ベストテン」「風雲!たけし城」など豪華セットを駆使した番組や「なるほど・ザ・ワールド」「クイズ世界はSHOW by ショーバイ!!」など海外ロケを頻繁に行うなど、高額な制作費をつぎ込んだバラエティーが全盛を極めていたものでした。

もちろん今も、週間視聴率の上位は、膨大な予算の掛けられた番組が占めています。しかし、そうしたトップを追いかける第二集団とでもいうべき好位置には、派手さはないものの中身で勝負するタイプの、まさに中高年に相応しいプログラムたちが地道に頑張っているのです。

なぜか惹かれるスピリチュアル系

 
江原啓之神紀行3 京都スピリチュアル・サンクチュアリシリーズ
そんな質実剛健なテレビバラエティの中には、一昔前であればとてもゴールデンタイムに放送されることは無かったジャンルのものがあります。その代表的なものが「ズバリ言うわよ!」「オーラの泉」といったスピリチュアル系とよばれるバラエティでしょう。

「占いや予言の番組なんて昔からあったよ」とツッコミが入るかもしれません。確かにお正月には、占い師大集合って感じのスペシャルが必ず放送されましたし、70年代後半には空前の「ノストラダムス・ブーム」も生まれました。

ただ、そうした過去の番組と、いま人気のスピリチュアル系バラエティの最大の違いは、細木さんにしろ、美輪さん、江原さんにしろ、いずれも「プロの語り手」だということです。1時間番組の大部分がこの人達の語りによって成立し、しかも毎週それが続けられてているというのは、考えてみればスゴイことです。

とはいえ、もしも10年前にこんな企画を出したら「画面に全く華がない。ラジオでやれよ」と言われ突き返されたことでしょう(笑)。にもかかわらず、別に派手な仕掛けを施している訳でもないのに、いずれも高視聴率を獲得しているというのは、視聴者の意識が大幅に変わったという何よりの証拠です。

まだまだあります!!ミドルエイジ向けバラエティ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます