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時代劇ブーム…であるか(3ページ目)

雑誌「時代劇マガジン」が発刊されるなど、どうも時代劇が盛り上がってきたようです。この流れの先駆けとなったのはコミック『バガボンド』ヒットからでしょう。

黒田 昭彦

執筆者:黒田 昭彦

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そしてテレビドラマでも時代劇に元気が出てきています。

テレビ朝日・月曜19時枠『子連れ狼』はリメイクですが、過去の萬屋錦之介のドラマ版、若山富三郎の映画版では暗く非情な雰囲気が印象に残ります。
しかし今回の北大路欣也版は親子の情愛を中心にすえ、その中で主人公・拝一刀が毎回、肉を切らせて骨を断つハードな作戦を展開が見事。それに大五郎役の小林翼くんの黙ってすべてを見ている純粋な目がすばらしい。

TBS・ナショナル劇場『水戸黄門』は石坂浩二の病気降板の後を受け、里見黄門に交代し黄金時代の雰囲気に近づいています。
こうなってくると主役の趣味で史実に忠実であろうとした石坂黄門に対する非難が目立つようになりました。個人的には三代目・佐野浅夫の「泣き虫黄門」あたりからおかしくなったような気がするんですが。

フジ・火曜時代劇は前作の『陰陽師☆阿部晴明』と現在の『怪談百物語』は現代風にしようとしてなんかヘンなことになっていますが、1月からは『剣客商売』の新シリーズ。
前作から出演しなくなった渡部篤郎にかわり大治郎役が山口馬木也、大路恵美が演じていた佐々木三冬役が寺島しのぶに変更されますが、これまで男装の剣士だった三冬が大治郎に女として迫り結婚するという新展開があるそうで期待がもてます。

NHK金曜時代劇は『はんなり菊太郎~京・公事宿事件帳』は、あの時代の京都の生活ってあんな風だったろうな、という説得力ある描写が見事です。

大河ドラマは若者向けにした『利家とまつ』は視聴率快調。
さらに来年は『バガボンド』に影響を受けたと思われる『武蔵 MUSASHI』。市川新之助主演にかつて大河ドラマの裏で『俺たちの旅』など青春シリーズ、俺たちシリーズを書いていた名手・鎌田敏夫で期待できます。
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