新作時計発表会、スイスで開催される(3ページ目)

独自開催の発表会も見逃せない

ジュネーブでは、SIHHの会期中にブランドの社屋やホテルを利用して独自に新作発表を行う例も年々増えてきている。その中でとくに大規模なのが、フランク・ミュラーを中心とするウォッチランド・グループが主催する「WPHH（世界高級時計展）」だ。今年で開催10周年になり、歴史的な邸宅が散在するジュネーブ郊外のジャントの社屋は、たくさんのバイヤーやジャーナリストで活気にあふれた。

ジュネーブ郊外の広大な邸宅地にあるウォッチランド。写真はグループの中心を成すフランク・ミュラーの建物。古いシャトーを改造したものだ。写真提供：ワールド通商

今年の話題は、なんといってもフランク・ミュラー、ピエール・クンツ、ECWという従来の3ブランドに、ロドルフ、マーティン・ブラウン、バルトレー、バックス＆ストラウスの4ブランドが加わって一段とウォッチランド・グループのラインナップが充実したこと。全体を概観すると、高度な複雑時計、デザイン・ウォッチ、ジュエリー・ウォッチと多彩だが、グループが一丸となって新たな製造体制を整えていくという今後の動向からは目が離せない。

「男の腕時計」では、2007年スイス時計フェアで注目したブランドと新製品について順次紹介していきます。どうぞご期待ください。


※2007年6月6日より、All Aboutマガジンの「For M」と「For F」で2007年バーゼル・ジュネーブの特集を掲載します。「男の腕時計」ガイドの菅原 茂氏と「ジュエリー・時計」ガイドの本間恵子氏が最新の時計事情を解説していきます。こちらも合わせてご覧ください。