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ミシュラン最新スタッドレスを試す その2(2ページ目)

アイスブレーキをはじめとする氷上性能の進化に驚かされたミシュランの最新スタッドレス「X-ICE XI2」。今回はより現実的なシチュエーションといえる圧雪路や一般道での走りを中心にその性能をチェックしてみる。

執筆者:宮島 小次郎

ドライ・ウェット路面での安定感にも磨きがかかった!

一般道走行
スタッドレスといえども、ドライ・ウェットの舗装路面での走行性能は重要な要素。ここでもXI2は期待以上の走りを見せてくれた
次は一般道での試乗です。テスト車両は、アウディA6オールロードクワトロやボルボC30など、駆動方式の異なるクルマで試しました。路面コンディションとしては、圧雪路からドライ~ウェットの舗装路、雪が溶けかかったシャーベット状の雪道など、一般的に遭遇するであろう様々なシチュエーションで走ってみました。

まず気になるのが、ドライやウェットの普通の舗装路での走りです。雪国ならいざ知らず、本州の多くの地域でスタッドレスを使用する場合は、走行する路面の90%以上が舗装路という使い方が圧倒的に多くなります。そのため、雪道や凍結路での性能ももちろん重要ですが、普段の舗装路での走りがどうなのか、というのが大きなポイントになると思います。

ミシュランのスタッドレスは、先々代の「ドライス」の頃から舗装路での走りには定評がありましたが、果たして今回のXI2では? 結論から言いますと、なかなかトレッド面の剛性も高く、アイス性能を重視したスタッドレスとしては十分に舗装路でのしっかり感も出ていると感じられました。

トレッドパターン
スタッドレスとしては、非常に溝の少ないトレッドデザインを採用。このあたりも舗装路での安定感向上に繋がる
XI2では、氷雪路でのグリップ力を高めるため、路面とタイヤとの間にある水を吸い上げるためのマイクロポンプ構造や独自のクロスサイプ構造などが採用されていますが、このあたりのトレッド設計はドライ・ウェット路面で求められるブロック剛性の向上にもひと役買っているのです。また、X-ICEに比べて溝面積を減らし、接地面の比率を上げたこともドライ・ウェット路面での安定感向上に繋がっています。

通常、ドライ・ウェット路面を重視したトレッドデザインとすると、圧雪路でのグリップ性能などに弊害が出てくることが予想されますが、前述のように雪道での走りも確実に性能アップを実現しているあたりに、XI2の進化の跡が見て取れます。また、今回はテストできませんでしたが、タイヤ構造を見直したことでスピードレンジ規定を従来の「Q(160km/h)」から「T(190km/h)」へと引き上げることで、高速域での安定性も高められています。

総じてみますと、今回のXI2では前作に比べて全方位的に性能が高められており、特に氷結路での性能向上が著しいと感じられました。そのため、従来までのイメージとしてはスタッドレスでも舗装路を走ることがほとんどというユーザーにおススメだったミシュランですが、このXI2であれば本格的な雪国のユーザー、そしてやはり氷結路では国産メーカーが一番と思っているユーザーにも積極的に試していただきたい性能であると思います。

■関連サイト
日本ミシュランタイヤ株式会社
ミシュラン最新スタッドレスを試す その1


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