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ノロウイルスから赤ちゃんを守る(2ページ目)

冬の代表的な「お腹の風邪」となったノロウイルス。お年寄りが亡くなるニュースが続いて不安だったけれど、妊婦や新生児がかかってしまったらどうなるでしょう?また予防方法は?

河合 蘭

執筆者:河合 蘭

妊娠・出産ガイド

二枚貝は、85度以上で1分以上加熱する

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お話しいただいた小島俊行先生

ノロウイルスは下水、河川、海などにいて、二枚貝を通じて私たちの口に入ることがわかっています。貝は、エサと一緒に水を吸い込んだときにとりこんだウイルスがたまってしまうのです。感染予防のひとつは、貝を生で食べないこと。食品の中心温度が85度以上になるようにして1分以上加熱すれば、ウイルスは死滅します。

おむつ替えやトイレのあとの手洗いを


しかし、最近は貝から人へうつるだけではなく、感染した人からうつる「人→人」という経路が目立つようになっています。この意味で、ノロウイルスは、今までの食中毒のイメージと少し違うかもしれません。

人から人へうつる経路は、まずウイルスが便中に排泄され、おむつがえやトイレの際に手指につき、その手が調理などすると食品にウイルスをつけてしまうのです。ですから、おむつ替え、トイレのあとの十分な手洗いをすることがメインの予防対策になります。

家庭にノロウイルスに感染した人がいる場合に手洗いにはげむのはもちろんのこと、治ったあともしばらくは同様にしましょう。ノロウイルスは、治ったあとも1週間あるいはもっと長い間、ウイルスが排泄され続けます。

もし、赤ちゃんが感染してしまったら


医師へかかるとき、ノロウイルスかどうか特定する検査は必ずしも必要ではないと思います。というのは、検査の日数がかかるので、何か医療処置が必要なら結果を待たずにしてあげたいですし、胃腸炎の手当は、ウイルス、菌がかわっても大体同じだからです。

赤ちゃんは大人や大きい子より症状が重くなりがちですので、気をつけてあげてください。ウイルスが殺せる治療薬はないのですが、必要な手当をしてあげればとりかえしのつかない事態になることは稀です。




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◆このシリーズは、小島俊行先生(三井記念病院産婦人科部長)にご協力をいただいてお送りします。
三井記念病院産婦人科
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