住宅ローンの借入/住宅ローンの基礎を学ぼう

財形住宅融資はどうやって使う?

給与天引きで、いつのまにか貯まっていく財形貯蓄は、サラリーマンの特権のひとつ。実は、将来のいざというときに役立つだけではなく、有利な条件で住宅ローンを利用できることもあるのです。

高田 晶子

執筆者:高田 晶子

住宅ローンガイド

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財形貯蓄は給与から直接天引きされるのが魅力

財形貯蓄とは、給与や賞与から天引きで積立てする貯蓄です。利用できるのは、財形貯蓄制度がある企業の社員だけ。申し込めば、自動的に積立てされていくため、計画的に貯蓄をすることが可能になります。

また、貯蓄するだけでなく、融資を受けることもできます。その融資の一つである「財形住宅融資」についてお話します。

最高4000万円まで借り入れ可能

そもそも財形貯蓄とは、サラリーマンの財産形成を促すためにつくられた制度です。給与・ボーナスから自動天引きで積み立てることができ、貯蓄に対する利子が非課税になる優遇なども設けられています。財形貯蓄には、貯蓄の目的に応じて、「一般財形」「財形住宅」「財形年金」の3種類があります。

そして、サラリーマンのマイホーム取得を支援するために設けられたのが「財形住宅融資」で、「公的融資」と位置づけることができます。1年以上継続して財形貯蓄をし、50万円以上の残高がある人が利用できます。この融資を利用するための財形貯蓄の種類は、上記3つのうちどれでもかまいません。

財形住宅融資の主な特徴としては、

●最高4000万円まで借り入れが可能
●金利は5年間固定
●借入申込み日の金利が適用される
●利子補給が受けられる場合がある
●民間金融機関の融資やフラット35とも併用できる

などが挙げられます。

申込み先を確認しよう

財形住宅融資には次の4つの申込み先があります。
1 財形住宅金融株式会社(財住金)
会社員の方で、勤務先企業や所属する中小企業団体が財住金に出資している場合。
2 勤務先
会社員の方で、勤務先が事業主転貸を行っている場合
3 共済組合
公務員の方などで、共済組合等で窓口がある場合
4 住宅金融支援機構
上記1~3に当てはまらない場合
窓口によって、手数料等の細かい制度内容は異なりますので、利用する際はご自身の窓口となるところで必ず確認してください。

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