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間違えだらけの住宅ローン金利比較(1) アメリカではこんな金利比較が!(2ページ目)

住宅ローン金利優遇キャンペーン!「全期間1%優遇!」、「当初10年間1.9%、11年目以降は店頭金利から最大0.4%の金利優遇!」どっちがお得?全3回のシリーズで解説しましょう。

執筆者:西田 善太

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説明イメージ
変動金利のほうが高いのは本当だった!

住宅ローン金利はAPRで選ぶ!

さて、一番左の「TYPE」の欄の一番上「30Yr Fixed」と一番下「3/1 ARM」を見てみよう。
「30 Yr Fixed」は30年固定型金利、「3/1 ARM」は日本で言う3年固定と同種の金利タイプです。それぞれの金利は。。。
30年固定:5.625%
3年固定:4.750%

確かに、3年固定のほうが低いですね。しかし実際のコスト等も含めた金利(APR)を見てみると
30年固定:5.779%
3年固定:6.040%
と「3年固定」のほうが高いことがわかります。

私も住宅ローンの販売をしていましたが、アメリカの消費者は住宅ローンを選ぶときは、この「APR」を基準に選びます。多額の諸費用や金利変動リスクが大きい住宅ローン商品から身を守るためには当然のことと言えるでしょう。

余談:変動金利の販売は難しい。。。!

私は3年前に日本に戻り、皆さんの住宅ローンの借り入れを見たところ、変動金利や短期固定(3年や5年の)がメジャーではないですか?と驚いたものです。アメリカでは住宅ローンのローン承認がおりた後に、必ずお客様から署名をいただかなくてはいけない「Interest Rate Disclosure」という書面がありました。これは金利が上昇した場合のリスクを記載している書面であり、住宅ローンの重要事項説明のようなものです。アメリカでは消費者に対する「正しい金利リスク」の説明は不可欠です。そのために低金利の時代には長期固定金利が主流になってくるのも当然かもしれませんね。

次回の第2弾では、アメリカの消費者が住宅ローン金利比較の基準としているAPRについて詳しく説明するとともに、日本の住宅ローン金利でも導入は可能かどうか(可能に決まっているではないですか。笑)検証してみましょう。


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