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税務署が隠していた預金を見つける方法とは? 相続税税務調査ここが狙われる2

相続税の税務署の調査は厳しいと言われています。隠していた預貯金が見つかってしまうのはどうしてでしょうか?この疑問に実務家が答えます。

執筆者:天野 隆

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1. 質問をいただきました。「なぜ税務署は納税者が隠している預貯金がわかるのですか?」「どうやって調べるのですか?」

2. このオールアバウトのClose Upの中でよく読んでいただいているのがなんと一番最初に書かせていただいた『相続税の税務調査ここが狙われている』であります。スタートする前に書かせていただいたものです。そこでは税務調査で注目されているのは郵便貯金。割引債。遠隔地預金と書かせていただきました。

3. それを見てのご質問です。そこで今回は税務署の調査の仕方について説明しましょう。

4. 訪ねて来られる税務調査官は聞きます。

「電話帳ありますか?」
「電話帳!?イエローページですか?」
「いえ。あなたの家の電話帳です。」
「はい。これですが…」
「これですか。なるほど。メモさせていただきます。あ:あさひ銀行は神田支店。朝日生命。い:市川郵便局。う:え:お:オリックス。か:き:く:け:こ:興業銀行は大手町支店……。」
これを控えて後はお店をお尋ねして家族分まで古い取引を見ます。マイクロフィルムを見ます。
「ご主人の預金が引きだされて、同日に奥様の預金になっていますね。これは名義は奥様ですが実は亡くなられたご主人の預金ではないですか?」
と追求してきます。

5.「香典帳を見せてください」
「はあ。何に利用されるのですか?香典は課税されないと聞いたのですが…」
「はい。香典は課税しません。…なるほど。日興証券さんの支店長さんからは1万円の香典。野村證券さんの支店長さんからは3万円ですか。なるほど…。」
『心の中のつぶやき:野村さんへ行って見ようかな。申告された金額より多くあるかも知れないので』

6.「タバコを吸って良いですか。マッチありますか?」
「え。あります。どうぞ。」
「ところでこのマッチ、三井住友銀行とありますが預金されていますか?」
「ええ…まあ……」

7. 税務署の調査力は素晴らしいの一言で表されます。お金の動きは家族の方以上に掴むようです。こうやって取引銀行を見つけ、名義預金を見つけ、郵便貯金を見つけ、遠隔地の預金を見つけます。隠した預金は税務署にわかってしまうと考えたほうが正しいようです。

8. 以上今回は厳しい税務調査の実態をレポートいたしました。
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