2006年1月から携帯電話でタッチ&ゴー! モバイルSuicaがやってくる
JR東日本のSuicaがNTTドコモの「おサイフケータイ」に入ってさらに便利に。タッチするだけでショッピングから電車の乗降まで簡単にできます。いよいよ携帯電話決済の時代です。
掲載日:2005年02月26日
電子マネー関連コラム
「おサイフケータイ」は200万台を突破
NTTドコモとソニーが出資して「フェリカネットワークス」という会社をつくり、2004年7月から「おサイフケータイ」のサービスを始めています。ドコモの携帯電話にソニーの非接触ICカード技術方式「フェリカ」を搭載し読取機にかざすだけで本人確認から買い物までできるという便利なツールで、すでに2005年2月12日までに200万台を突破するという人気になっています。しかし、実際のところ、台数は出ているものの「コンビニでEdyを使って買い物ができる」程度の認知しかなく、一般によく知られているとはいえません。普及はこれからというのが実情です。爆発普及の目玉がJR東日本のIC乗車券Suica
「おサイフケータイ」には、数十社の企業が相乗りし、さまざまなサービスを予定していますが、その目玉となりそうなのが、Suicaなのです。JR東日本のIC乗車券Suicaは、2005年2月22日で1090万枚も発行されています。このカードにもソニーの「フェリカ」が使われていますから、「おサイフケータイ」との相性は抜群といえます。しかも、Suicaが携帯電話に搭載されれば、パスケースに入れる必要がなく、携帯電話をそのままタッチして駅に入出場できるようになります。これまで不便といわれた残額確認や履歴、さらにはチャージの状況も液晶画面で確認できて便利です。
カード方式から、雪崩をうって携帯電話に移る?
利便性が大幅にアップすることから、Suicaの利用者は、いまのカード方式から、雪崩をうって携帯電話に移るだろうという人もあります。一方で、いくら画面で確認できるようになっても携帯電話へ移行する人は限られるだろうと見る人もいます。しかし、いずれにしろ、このSuicaこそが「おサイフケータイ」のキラーコンテンツであり、その導入こそが爆発的普及のきっかけになるとNTTドコモは、期待を寄せています(おそらくそうなるでしょう)。JR東日本、ドコモ、ソニーの最強タッグ
こうした背景がありますから、JR東日本も「フェリカネットワークス」に出資し、ドコモ、ソニーとタッグを組んでSuica搭載めざし着々と準備を進めてきました。私が2月に出版した「電子マネー戦争 Suica一人勝ちの秘密」(中経出版)の取材の中で何度も「モバイルSuicaはいつスタートするのですか」と担当者に聞いたのですが、答えてもらえませんでした。JR東日本はいつも、万全を期してから事業を始めますから、さまざまなチェックをしていたのだと思います。例えば、携帯電話を通じてのチャージの方法や定期券をどう画面表示するか、などでしょうが、それもやっと終わり、いよいよ2006年1月のスタートが決定したわけです。モバイルSuicaの経費削減効果は絶大
先日、モバイルSuicaの発表会見が行われましたが、その場で、JR東日本の大塚陸穀社長は、モバイルSuica導入のメリットとして、携帯電話を通じてオートチャージができるようになるため、駅の窓口や構内の券売機の多くを減らすことができる点をあげていました。窓口や券売機がなくなれば、そのスペースを使って駅ナカビジネスができますし、小売業者に貸し出すこともできて収益アップにつながります。それだけではありません。私が思うに、Suicaが携帯電話に入れば、プラスチックカードの成形費用が浮きますし、ICチップを購入する費用もかかりません(携帯電話の中の「フェリカ」を使えます)。「フェリカ」の値段は結構高いといわれていますから、この経費削減効果は大きなものがあるといえます。
au、ボーダフォンもモバイルSuicaを導入
NTTドコモにつづいて、au、ボーダフォンもモバイルSuicaを導入する予定といいます。2006年携帯電話の番号ポータビリティ開始に合わせての動きですが、これが本当だとすれば、来年は、モバイルSuicaが爆発普及する年になると思われます。改札の風景はもちろん、街の買い物の風景も一変するでしょう。いまから、Suicaと「おサイフケータイ」の研究をしておいて損はありません。モバイルSuicaのサービスの概要について
○2006年1月には、以下のサービスが始まります。・ 現在のSuicaで提供しているイオ(電子マネー)、定期券、普通列車グリーン券の各サービスの提供。
・ いつでも・どこでも携帯電話のネットワークを利用してイオ(電子マネー)のチャージや定期券等の購入が可能に。
・ 携帯電話の画面にてイオ(電子マネー)の残高や使用履歴を確認することができます。
・ JR東日本のSuicaが利用できる首都圏・仙台圏・新潟圏(予定)エリアの鉄道で使用できます。
・Suica電子マネーが利用可能な全店舗で、モバイルSuicaでの買い物ができるようになります。
○ それ以降に予定されているサービス展開イメージ。
・2006年度後半には、モバイルSuicaにチャージしたイオ(電子マネー)を利用して、ネットショッピングを楽しめるようになります(予定)。
・ 2007年度には、新幹線での利用(モバイルSuicaで新幹線指定席券等を購入し、そのまま改札機を通過可能)が可能に。
○ サービス開始に向けたカウントダウンが始まったことから、「おサイフケータイ」によるモバイルSuicaの本格的なフィールドテストが2005年3月から始まります。
<関連サイト>
ソニーのプレスリリース「モバイルSuica」
「電子マネー戦争 Suica一人勝ちの秘密」(中経出版)
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この記事を執筆したガイド
- 岩田 昭男
- クレジットカード研究歴20年のガイドが、お得情報からセキュリティまで広くカバー。








