赤ちゃんとの外出を楽しむための『お出かけガイドライン』

なかなか外出できない状況が続く昨今、「そろそろお出かけしたいけれど、本当にしてもいいの?」と不安になっている人は少なくない様子。また、「赤ちゃんの成長のためには、お出かけした方がいいのかも……」と迷う声も聞こえてきます。そんな状況のなか、赤ちゃんとの外出で何に気をつければ不安が減り、赤ちゃんとお出かけを楽しめるのか、医療と育児の専門家に聞いてみました。

提供:ピジョン株式会社

お話をうかがった方

清益 功浩

All About『家庭の医学』ガイド:清益 功浩

小児科医・アレルギー専門医。京都大学医学部卒業後、日本赤十字社和歌山医療センター、京都医療センターなどを経て、大阪府済生会中津病院小児科・アレルギー科で診療に従事。論文・学会報告多数。診察室外で多くの方に正確な医療情報を届けたいと、インターネットやテレビ、書籍などでも数多くの情報発信を行っている。

お話をうかがった方

高祖 常子

All About『子育て』ガイド:高祖 常子

子育てアドバイザー、キャリアコンサルタント。資格は保育士、幼稚園教諭二種、心理学検定1級ほか。NPO法人児童虐待防止全国ネットワーク理事、NPO法人ファザーリング・ジャパン理事ほか各NPOの理事や行政の委員も務める。子育て支援を中心とした編集・執筆ほか、全国で講演も行う。著書は『感情的にならない子育て』ほか。3児の母。

赤ちゃんの発達にとって適度な外出は必要?

paragraph_0_img_0

一時は減少傾向だった、新型コロナウイルスの感染者数。でも最近の状況を見ると、またしばらくは思い通りに外出できなさそうな雰囲気で、「赤ちゃんとのお出かけを楽しむ時間は減ったまま……」という人もいるようです。そうなると気がかりなのは、この状況が赤ちゃんの成長に何らかの影響を及ぼさないかということ。そこで、All Aboutの『家庭の医学』ガイド・清益 功浩さんと『子育て』ガイド・高祖 常子さんのお二人に、赤ちゃんにとって外に出ることの必要性を教えてもらいました。

そのひとつが、脳の発達を促すということ。

清益さん(以下敬称略)「単調になりがちな家の中に比べ、外にはさまざまな刺激があります。脳が育つには五感からの刺激が大切なので、多くの色やにおい、温度、湿度、音、そして距離感などを感じることが成長の助けとなるのです」

高祖さん(以下敬称略)「お出かけしながら赤ちゃんに話しかけることも大切。情緒や好奇心を育むので、“雨上がりで、葉っぱがピカピカしているね” など、目にしたり感じたりしたことを赤ちゃんと共有しましょう」

また、日光を浴びることも赤ちゃんに必要だとか。

清益「骨をつくるために必要なビタミンDは、日光にあたることで生成されます。適度な日光浴は赤ちゃんの体の発育に欠かせないので、熱中症や紫外線の浴びすぎなどにも注意しながら行うようにしましょう」

高祖「赤ちゃんの短時間の外出が推奨されるのは1ヵ月健診を終えてからで、ちょうどこのころには昼夜の変化もわかるようになってきます。朝はカーテンを開けて日の光を浴び、日中の散歩を習慣にすると、生活のリズムもつきやすくなるもの。夜、ちゃんと眠ってくれれば面倒を見る人の体調も整いますし、ルーティンにすれば安心・安定につながるので心も落ち着きますよ」

外出したいけれど不安…。そんな気持ちとどう向き合えばいい? 

やはり外出することは、身心の発達に大きく関わるのですね。赤ちゃんとのお出かけは親にとっても思い出となるので、ぜひ行きたいと思う反面、どうしても感染症への不安はつきまといます。これに対し、異口同音に「必要以上に怖がらないことが大切」と語るお二人。

paragraph_2_img_0

清益「感染症のリスクを100%避けることはできません。しかし、他者との距離をとり、マスク着用と手指の消毒をしっかり行うことでリスクは低減できるもの。医療の現場でもそれが正しい対処法となっています。その上で、十分な睡眠と栄養価を考えた食事をとり、規則正しい生活を送って免疫力を保つようにしましょう。ストレスも良くないので、恐れすぎずに日常生活を送りたいですね」

高祖「細かなことまで気にしすぎると心が弱ってしまうので、必要な情報だけを取り入れるようにしましょう。とはいえ、この状況ではまだ不安に感じるのも仕方のないこと。その気持ちをあえて打ち消さず、何が一番気になるのかを書き出したり、パートナーや子育てを支援する人と話し合ったりして整理してください。たとえば、人からの感染が心配だと自覚できれば、その対策によって不安を軽減することも可能です。問題をひとつずつクリアしていくことで、多少なりとも安心できるのではないでしょうか」

赤ちゃんとの外出時には『お出かけガイドライン』も参考に

今回、お二人にうかがった話を元に、赤ちゃんと外出する人に向けた『お出かけガイドライン』を作成しました。その内容を、ここでもう少し詳しくご紹介しましょう。まずは平時の注意点から。

高祖「生まれたばかりの赤ちゃんは、さまざまな感染症にかかるリスクがあります。1ヵ月健診を終えて問題がなければ、少しずつ外へ出るようにしましょう。ベランダや庭などで外気にあたることから始め、人混みを避けながら少しずつ慣れていくのがおすすめ。もちろん、体調が良くないときは無理に外出しないことが原則です」

清益「暑い時期は、熱中症にも気を付けたいもの。外出時は十分な水分を携帯してください。また、小さな子供やベビーカーに乗せた赤ちゃんは、大人より低い位置にいて地面からの熱を受けやすいので、特に注意が必要です」

では、新型コロナウイルス感染症を考慮に入れた場合は?

高祖「できるだけ人混みを避けて行動を。自家用車での移動のほか、公共交通機関を利用するときには、空いている時間帯や車両を選んで乗るようにしましょう。最短ルートが混雑しがちなら遠回りすることも考え、時間に余裕を持って行動したいですね。また、人混みや病院が不安だからといって、定期健診や予防接種を後回しにするのはやめ、予定通りに受けましょう」

清益「2歳未満の乳幼児には、マスク着用が推奨されません。2歳以上は子供も大人もマスク着用が原則ですが、熱中症対策として、屋外で他者との距離がとれるときはマスクを外しましょう。手洗いや手指の消毒は、到着時と帰宅時のほか、何かに触れた後にも行いたいですね。携帯できる消毒用のジェルやシートなどを、持ち物に加えるのもおすすめです。消毒用アルコールは、肌に異常がなければ子供にも使用可能。玄関にも用意しておくと、帰宅後すぐに使えて便利ですよ」

上記を簡潔にまとめたのが、赤ちゃんとママ・パパのための『お出かけガイドライン』。以下に掲載しているので、赤ちゃんとの外出を楽しみたい方は政府や自治体の方針に沿った上で、ぜひ参考にしてください。

paragraph_3_img_0

どこで何する? 専門家おすすめの楽しみ方と外出方法

怖がりすぎず、ガイドラインに沿って行動していれば、赤ちゃんとの外出も無理なく楽しむことができそう! 早速、次のお出かけに向けてプランを練りたくなりますね。

paragraph_5_img_0

清益「人との距離がとりやすい広い空間なら、赤ちゃんと散歩するだけでも楽しいと思います。外でのんびりお弁当を食べるのもおすすめ。屋外の光や風、音など、赤ちゃんの五感を刺激するものにたくさん出会っていただきたいですね」

高祖「公園で小さなシートを広げれば、赤ちゃんも自然の中でハイハイしたり、転がったりして楽しめるはず。外出が難しいなら近所のお散歩や、ベランダに出て外を眺めるだけでも十分です。赤ちゃんと同じものを見たり感じたりしながら、どんどん話しかけてあげましょう」

そんな赤ちゃんとのお出かけに便利なのは、やはりベビーカー。お二人にも、今の時期ならではの使い方や、選ぶ際の注意点を教えてもらいました。

清益「赤ちゃんを連れての外出は荷物も多くなりがち。さらに、感染症への配慮や熱中症対策によって普段より荷物が増えることもあるので、ベビーカーを使うと移動がラクになります」

確かに、赤ちゃんを連れて重い荷物を持つのは大変なので、ベビーカーがあれば助かります。外出の頻度を減らすため、お散歩のついでに買い物などの用事をまとめてすませるときも、活躍してくれますね。

清益「ただし、ハンドルに荷物を吊り下げると、バランスを崩して転倒してしまうこともあるので、正しい使い方を必ず守るようにしましょう」

高祖「ベビーカーにはさまざまな種類があるので、自分が使うシーンに合わせて選びたいもの。たとえば、デコボコした道ならタイヤがガタガタしづらく、安定したものが良いですし、小さい段差が多い道の場合はタイヤサイズが大きいものがおすすめです。また、狭い道を歩くときなどは、なめらかに動かせる押しごこちや、方向転換がすぐにできるような小回りも重要となります」

人混みを避けると公園や近所を散歩する機会も増えますが、公園だと木の根が出ている場所もありますし、舗装路でもアスファルトの凹凸が気になることもあります。ベビーカーを選ぶときは、こういったシーンで使うことも想定しましょう。

高祖「また、熱中症の要因のひとつとなる地面からの熱に対しては、シートが高いと赤ちゃんを地面から遠ざけることができます。赤ちゃんが自然な動作をしやすいシートの広さや、汗っかきの赤ちゃんでも快適に過ごせるような、ムレにくいシート素材といった点もチェックしながら選んでください。なお、クルマに積むならコンパクトにたためるタイプが便利です」

赤ちゃんと楽しくお出かけするなら、ピジョンのベビーカーを

ピジョンのベビーカー

赤ちゃんとママ・パパに楽しくお出かけしてほしいという想いから生まれたのが、ピジョンのベビーカー。お出かけを通じて成長する赤ちゃんと、一緒にお出かけするママ・パパのことを考えてつくられています。

シングルタイヤならではのなめらかな押しごこちや小回りが利く足まわり、赤ちゃんに伝わる振動を抑える高剛性フレームなども備え、乗っている赤ちゃんだけでなく、押しているママ・パパに対する気遣いも万全。ガタガタ道でもスムーズに押せるのでストレスを感じづらく、お出かけを楽しくしてくれます。

広々としたサイズで弾力性のあるシートは、赤ちゃんの動きを邪魔しないため、外の世界から受ける刺激にも思いのまま反応できます。いろいろな刺激を感じてほしい、貴重なお出かけタイムにぴったり。また、快適に過ごせるよう、ムレにくい素材を採用しているのもポイントです。熱中症や紫外線の対策となる幌が採用されているほか、撥水加工まで施されたモデルも豊富にラインナップ。このほか、お出かけの際に役立つ大容量のカゴや、ハイポジションシートが備わっているのもうれしいですね。

赤ちゃんとのお出かけを、さらに楽しいものにしてくれるピジョンのベビーカー。気になる方は、特長やラインナップを公式サイトで確認しましょう。

ピジョン FUNRIDEベビーカー 公式サイト >>

また、赤ちゃんとその家族の楽しいお出かけをサポートしてくれるピジョンが、『一緒に乗り越えよう FUNRIDEプロジェクト』をスタート。赤ちゃんとのお出かけに関する情報サイトをオープンし、お出かけ時のポイントや気になるみんなのお出かけの様子など、赤ちゃん用品のメーカーならではの視点から情報を発信しています。 詳細は下記サイトにて、ぜひチェックしてみてください。

お出かけ応援サイト presented by FUNRIDE >>

※本記事は掲載時点の政府や自治体による指針に沿って作成しています。