美容・健康ツウも注目! 夢の食材「ユーグレナ」でカラダをリセット

最近、テレビや雑誌で話題のユーグレナ(和名:ミドリムシ)。美容や健康に良さそうな気はするけれども、よくわからなくてなんだか手を出しづらい…そんな方のために京都府立医科大学特任教授を勤めるガイドの宇山恵子さんに、ユーグレナパワーの効果とそのすごさを解説していただきました。

執筆者:All About編集部

提供:株式会社ユーグレナ

今回お話をうかがった方

宇山恵子

All Aboutガイド:宇山恵子

東京医科歯科大学非常勤講師、京都府立医科大学特任教授。医学・医療情報を正確にわかりやすく人々に伝え、患者さんと医師・医療スタッフの良好な関係を育む「医療コミュニケーション」が専門。海外アンチエイジング情報の翻訳、取材も行う。ジャーナリスト、ヨガ・書道講師、料理講師、メノポーズカウンセラー。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

最近よく聞く「ユーグレナ」っていったい何?

5億年以上前に原始の地球で誕生した小さな微生物、ユーグレナ

名前はよく聞くわりに「そもそもユーグレナって何?」と思われている方も多いのではないでしょうか。

ユーグレナは体長わずか約0.05mmという小さな微生物(藻の一種)。このユーグレナが健康に効果的であるということで近年注目されている理由は、59種類もの栄養素を含んでいるからなのです。実は、ユーグレナは、植物でもあり動物でもあるという不思議な生物。そのため、野菜に多く含まれるビタミンやミネラルなどの成分に加え、魚に多く含まれるDHA、EPAといった不飽和脂肪酸なども持っています。

さらにその質の高さにも驚きます。例えば、ビタミンB1は、ニンジンやトマトの約360倍。ナトリウムは、カボチャの約540倍。現代人に不足がちな亜鉛はトマトの約753倍。植物のように細胞壁がないため、その栄養素を効率よく体内に取り入れることができる点も魅力です。

ガイドの宇山さんは、ユーグレナのことを「過酷な環境の中で生き延びるために、自ら栄養を合成し保存する力を蓄えた、栄養製造工場的な存在」とも言います。


医学界でも話題に!ユーグレナにしか含まれない栄養素「パラミロン」

ユーグレナにしか含まれない「パラミロン」と健康の関係とは?

しかし、ユーグレナのすごさはその豊富な栄養分だけではない、と宇山さんは言います。

宇山さん「最近、ユーグレナの効果については様々な医学会で報告されて、医師や医療関係者からも大きな注目を集めています。アトピーの改善効果肝機能の維持や改善大腸がん予防効果、有害物質を排出するデトックス効果抗インフルエンザ効果免疫機能改善効果による関節リウマチの症状改善など、ユーグレナがさまざまな優れた機能を持つことがわかってきたからです」

宇山さんによれば、それらはすべてユーグレナに含まれる独自の成分「パラミロン」の働きによるものだとのこと。

宇山さん「パラミロンとは、β-グルカンの一種。表面に無数の小さな穴が開いていて吸油性と吸水性に優れているほか、食物繊維のように消化されにくい特性を持っています。β-グルカンは、腸壁を必要以上に傷つけることなく、マイルドに腸の中の汚れを掃除しながら腸内細菌の働きを整え、腸内の免疫機能を刺激してウイルスや有害物質の侵入にも負けない防御能力を蓄えてくれるのです」

また、パラミロンは乳酸菌との相性が良いこともわかってきました。これまで乳酸菌を活性化させる能力というとオリゴ糖が有名でしたが、オリゴ糖よりも乳酸菌の活性化を促す力があるとの研究結果も出ています。


ガイドも太鼓判を押すパラミロンのデトックス効果

ユーグレナに含まれるパラミロンにはデトックス効果が!

さまざまな効果があるなかでも、特に女性にとって、パラミロンのデトックス効果は嬉しいもの。実は宇山さん自身もその効果に魅かれてユーグレナを活用している一人だそうです。

宇山さん「お腹(消化管)は、顔や体の皮膚と同じで、直接空気にはさらされていませんが、私たちが口から食べた様々な食品、特にインスタント食品や添加物、酸化した油などを含む食品、空気の中に潜むウイルスや雑菌、大気汚染物質やPM2.5などの微小粒子物質、農薬や化学物質など、たくさんの悪いストレスも受けているわけです。

そこで私は、皮膚に保湿剤や美容オイル、乳液、美容液を塗るように、お腹の中、つまり小腸や大腸などの消化管にも、保護膜を作ってあげるべきだと考えています。ユーグレナは、β-グルカン的なジェル状の柔らかい膜で消化管の上皮を守る役割と、DHAをはじめとする体にたまる油汚れを掃除してくれるきれいな油が、消化管の美容オイルのような役割をしてくれるのです」

「若々しい健康な心と体はお腹から作られる」というのが宇山さんの考え。「ユーグレナは私の日々の健康の維持にはもちろん、アンチエイジングにもとても重要なアイテムです」と言います。


風邪やインフルエンザ、花粉症にもパラミロンが効果を発揮!

パラミロンが風邪やインフルエンザ、花粉症に効果があるという研究結果も

また、これからの季節は、風邪やインフルエンザに悩まされる人が増えてきます。毎年の予防注射や、高熱が出ているなかでの通院は煩わしいもの。パラミロンの免疫機能改善効果に期待したいという声は多いのではないでしょうか。

宇山さんは、この時期になると週に2回は「免疫力アップ鍋」と名付けて、シイタケ、まいたけ、しめじ、エリンギ、なめこ、そして昆布やもずく、豆腐などを入れて食べるのだそうです。キノコ類などに含まれるβ-グルカンを積極的に摂取することで、免疫力アップを狙うというわけですね。そのおかげでここ数年はほとんど風邪を引かなくなったとのことですが、「パラミロンを定期的に摂取することで、たくさんの食材を用意しなくても同じ効果が望めるのでは」と言います。

同じくこれからの時期に苦しむ人が増える花粉症にも、パラミロンが効果を発揮するという研究結果が出ています。

ヒトは花粉が体内に入ると有害物質とみなしてIgE抗体が作られ、この抗体が花粉と結合して体外へ排出しようとするため、くしゃみや鼻水が出るのですが、パラミロンはこのIgE抗体を減らしてくれるため、定期的に摂取していれば、症状が抑えられるのではないかと考えられているのです。


パラミロンを含む唯一の植物ユーグレナ
食品やスキンケア用品など私たちの身近に

さまざまな効果があるパラミロンですが、この成分を含むのはユーグレナだけ

ユーグレナの効果を生かした健康食品やスキンケア用品などについて宇山さんは「ユーグレナの持つ多様な栄養素をしっかりと届けてくれるように開発しているところは素晴らしいと思います。加工や量産の過程で、栄養成分が劣化したり、変質したりすることもありますが、そこを妥協せずに商品化しているテクノロジーは素晴らしいですね」と言います。

さらに宇山さんいわく、ユーグレナにはまだまだ未知の可能性があるとのこと。

「ユーグレナの働きについてはこれからも、新しい医学的発見があるでしょう。医療関係者の一人として、ぜひ注目したいですね」。