提供:旭化成ホームズ(ヘーベルハウス)
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松本 吉彦

二世帯住宅で暮らす ガイド 松本 吉彦

まつもと よしひこ

数々の実態調査を手がける、「二世帯住宅研究所」所長。

ガイドからの挨拶

かつて日本では長男が親子同居することは当たり前のことでした。核家族化し、結婚後独立するのが一般化したのは20世紀後半になってからのことです。しかし21世紀に入り独り住まいの高齢者の介護や、過度の少子化など、家族が細分化されすぎたことによる問題が起きている現在、親子で同居することが再び見直されてきているように思います。

それでは、昔のような親子同居に戻ればいいのでしょうか?伝統的な家族制度は、例えば田畑を耕して収入を得る、といったように、大家族が一体で家計を支えるシステムであったように思えます。現在は、親と子が経済的にも、日常生活でも自立していることが多く、伝統的同居とはライフスタイルが大きく異なります。当然、暮らしの器である住まいも違ったものが求められるでしょう。

二世帯住宅研究所がスタートした1980年当時から比べると、現在では二世帯住宅について様々な情報があふれる時代になりました。しかしその実態は日々変化していきます。このコラムでは、最新の調査に基づく二世帯同居の実態から、親子同居のメリットや、生活の知恵をご紹介しつつ、これからの二世帯住宅創りを考えていこうと思います。

経歴・バックグラウンド

旭化成ホームズ(株)くらしノベーション研究所 二世帯住宅研究所長

一級建築士、インテリアプランナー、インテリアコーディネーター
日本建築学会会員、人間・環境学会会員、日本インテリア学会理事

大学の建築学科を1983年に卒業後、旭化成ヘーベルハウスの工事担当、設計担当として50棟近くの二世帯住宅に関わる。1995年英国マンチェスター大学留学。都市再開発コースで学び1996年修士号取得。以後商品開発とその研究を担当。二世帯住宅でのくらしや意識の実態を訪問調査やアンケートにより把握し、社会の変化と合わせてこれまで家づくりの常識とされてきた部分を変え、新たな住まい方や空間を提案している。また、防犯の分野でも、アフターサービスでの修理記録を基に被害実態の調査を行い、防犯環境設計により安全・安心な住環境を実現するべく研究を続けている。

企画・研究実績:
【二世帯・家族関連】
2005年「ロングライフ二世帯住宅」企画 「二世帯同居・この10年」調査報告、2007年「子育てを終えた夫婦2人の住まい」調査報告 「親子同居・多様化の実態」調査報告、2010年「二世帯同居における『孫共育』」調査報告 「ヘーベルハウスの二世帯百科」監修

著書・訳書:
「犯罪予防とまちづくり 理論と米英における実践」 丸善 2006(共訳)
「安全・安心の手引き 地域防犯の理論と実践」 ぎょうせい(共著)
大規模再開発によるセキュリティ問題解決 ヒューム再開発公社(英国・マンチェスター)の事例執筆