あべ かずほ
薬学博士・大学薬学部教授。脳科学と薬理学を専門とする研究者
東京大学薬学部卒業、同大学院薬学系研究科修士課程修了。東京大学薬学部助手、米国ソーク研究所博士研究員、星薬科大学講師を経て、武蔵野大学薬学部教授。薬学博士。専門は脳科学と医薬。
ついに正式承認されたレカネマブは「アルツハイマー病」治療の突破口となるか
【脳科学者・薬学博士が解説】600万人を超える国内の認知症高齢者数。その半数がアルツハイマー型認知症と考えられています。9月25日にアルツハイマー病の新薬として正式承認され、年内にも実用化される見通しとなった「レカネマブ」は認知症治療の突破口となるのでしょうか・・・
フェンタニルがもたらす世界的オピオイド危機……米中の新たな火種にも
【薬物問題に詳しい大学教授が解説】2023年6月25日、国連は『2023年版世界薬物報告』を発表し、全世界で急増する薬物乱用問題に警鐘を鳴らしました。特に「医療用麻薬」の目的外使用による死亡事故は深刻です。ロバート・デ・ニーロさんのお孫さんの命も奪ったフェンタ・・・
アントニオ猪木さんが罹患した「全身性アミロイドーシス」とは
【脳科学者が解説】プロレスラーであり、実業家、政治家としても活躍したアントニオ猪木さんが、2022年10月1日全身性トランスサイレチンアミロイドーシスによる心不全のために亡くなりました。アミロイドーシスの症状と治療法・予防法について解説します。
大麻取締法改正で大麻使用が解禁される? 議論の現状と可能性
【薬学博士・麻薬研究者が解説】2022年9月29日に開催された厚生労働省の厚生科学審議会・医薬品医療機器制度部会で、大麻取締法の改正に向けた議論のとりまとめが行われました。しかし「医療用の大麻使用が解禁される」というわけではありません。分かりやすく解説します。
国内でも感染者を確認……「サル痘」は新たな脅威となるか?
「サル痘」が急激に感染拡大する中、日本国内でも2022年7月26日に初の感染者が確認されました。WHOは緊急事態を宣言しましたが、新型コロナに続く脅威になるのでしょうか? 実はサル痘には、すでに有効なワクチンも治療薬もある点が大きく異なります。
ブルース・ウィリスの俳優業引退の原因となった「失語症」とは
ブルース・ウィリスさんが失語症であることを理由に俳優業引退を発表しました。失語症とはどのような病気なのか、正しく理解できている方は多くないかもしれません。失語症の原因・具体的な症状・治療法やリハビリ効果の有無について解説します。
ワリエワ選手のドーピング疑惑……トリメタジジンの効果と事例
北京冬季五輪で金メダル獲得に貢献したROCのカミラ・ワリエワ選手が、ドーピング検査で禁止薬物の陽性反応を示したと報じられています。検出された禁止薬物「トリメタジジン」とはどのような薬なのか。脳科学・薬理学を専門とし、大学薬学部教授として教鞭をとる研究者の筆者が・・・
認知症治療薬「アデュカヌマブ」承認見送りの背景と課題
認知症治療薬「アデュカヌマブ」の承認が見送りになりました。認知症の約半数を占めるアルツハイマー病の根本的治療法として期待されていた新薬は、なぜ承認されなかったのでしょうか。大学の研究室で認知症治療薬の基礎研究に取り組んでいる1人として、この背景と日本の課題につ・・・
コロナ禍で依存症が増加? 依存症リスクを回避する方法
長引くコロナ禍でアルコール依存やスマホ依存、ネットゲーム依存などが増加したという報道があります。実態はまだ明らかではありませんが、コロナ禍の精神的な不安感から、何かに依存傾向が見られる人は注意が必要です。そもそも依存症とは何か、 依存症の主な原因・きっかけ、依・・・
北京冬季五輪でも発生か? スポーツ選手とドーピング問題
現在行われている北京冬季五輪。ある選手がドーピング検査で禁止薬物の陽性反応を示し、メダル授与式が延期される事態となっています。スポーツ選手にドーピング検査が課せられる理由、そもそもドーピングとは何かについて、わかりやすく解説します。
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