個人年金保険とは?
個人年金保険は、老後の生活資金を準備する目的で加入する生命保険です。死亡したときの保障より、生きている間の備えに重点を置いているので生存保険と呼ばれています。加入している間に死亡したときに支払われる保険金は払い込んだ保険料程度なので、死亡保障機能はほとんどありません。個人年金保険に、入院保障などの特約をつけることもできます。
基本的なしくみは、契約時に定めた一定年齢(60歳や65歳)から、同じく契約時に定めた所定の年金額が受け取れるというものです。
保険料の払い方は、年金開始時まで続ける方法(分割払)、年金受取開始前(1~5年前)に完了する方法、退職金などのまとまった資金で契約時に一括して払い込む方法(一時払)などがあります。分割払には、月払・半年払・年払などがあり、まとめて払うほど保険料総額が少なくてすみ、その分、貯蓄性がアップします。
老後資金準備の目的とは?
老後の資金準備の目的は、大きく2つあります。1つは、公的年金の支給開始年齢が引き上げられており、現役引退から支給開始までの「つなぎ資金」を準備すること。もう1つは、公的年金で不足する「上乗せ資金」を準備することです。老後の生活資金不足に対する不安は、若い人ほど大きいようで、若いうちから個人年金保険に加入する人がいます。若い世代は、これから結婚・出産・子どもの教育・住宅取得など、お金のかかるライフイベントが控えています。これらの資金配分も考えて、加入するかどうかを決めるようにしましょう。