新しいしくみを取り入れたタイプも登場
通常、個人年金保険という場合は、契約時に年金額が定まっている定額型を指します。最近では、定額型でも、保険料の運用を外貨(米ドルや豪ドルなど)で行う「外貨建」、中途解約時に市場金利の変動に伴って解約返戻金が変動するしくみを取り入れた「市場価格調整タイプ」、また、保険料の運用成績によって年金額が変動する「変額型」も登場しています。これらの新しいしくみを取り入れたタイプは、退職金の運用先の選択肢の1つとして開発されたものなので、保険料の払い方は一時払がほとんどです。なかでも、変額型は、銀行などの金融機関窓口販売の主力商品として位置付けられています。
年金受取期間による種類
個人年金保険は、年金受取期間でも種類分けされます。主な種類は以下の3つです。1:保証期間付終身年金
死亡するまで年金が受け取れるもので、保証期間(10年が一般的)中に死亡すると、残りの期間は遺族が年金または一時金で受け取れます。保証期間がないものもあります。
2:確定年金
契約時に定めた一定期間(5・10・15年など)、年金を受け取れます。年金受取期間中に死亡した場合は、残りの期間は遺族が年金または一時金で受け取れます。
3:夫婦年金
夫婦のどちらかが生きている限り年金が受け取れます。
変額型においては、運用がマイナスで積立金が0円になっても生きている限り年金が受け取れる特別勘定終身年金(呼び方は会社、商品で異なる)などもあります。