クレジットカード/クレジットカード関連情報

大丈夫ですか?漏れていませんか?あなたの大切な情報 個人情報を再点検しよう!

個人情報の流出事件が続いています。DCカードからも会員48万人分流出しました。こうした情報が流れだしてDMや迷惑メール、ストーカーの被害にあったりと悪用されています。防衛策を考えましょう。

岩田 昭男

執筆者:岩田 昭男

クレジットカードガイド

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続発する大企業の個人情報流失!

最近、企業が保有・管理する個人情報の流出が相次いでいます。ヤフーBB、三洋信販、コスモ石油、アッカ、サントリー、日本信販など、この一年間をみても通信会社、クレジットカード会社など名だたる大企業が不祥事を起こしています。テレビでは毎日のように社長や重役たちが頭を下げる光景が放映されるようになりました。個人情報が関を切ったように世のなかに流れ出ているのです。

個人情報垂れ流しで丸裸に!

そのせいか、最近、ダイレクトメールの数が急に増えたと感じている人も多いようです。問題は深刻です。仮にあなたの個人情報・住所、氏名、年齢、性別、家族構成、年収、メールアドレス、勤務先、趣味、クレジットカード番号、銀行口座番号、健康状態などが漏れたとすると、その日からあなたのプライバシーは、丸裸にされ、世間にさらされます。そして、ダイレクトメールによる紙爆弾や迷惑メールの洪水が始まるのです。

架空請求で経済的被害!

この大量のメールの束は、見るだけでもおぞましくなります。精神的にもかなりのプレッシャーがあります。しかし、それだけではありません。ときには架空請求で経済的被害を被ったりストーカー行為や勧誘電話で強度の精神的ストレスを受けることもあります。

個人情報の基本4情報とセンシティブ情報!

こうした被害にあわないために、有効な手を打ち、そして、解決することはできないものでしょうか。その問いに答える前に、個人情報の定義をはっきりさせておきましょう。個人情報とは、個人に帰属するすべての情報を指します。住所、氏名、年齢、性別、家族構成、勤務先、出身地、趣味などです。さらには、年収、資産、借金の額、不倫関係などあまり人に知られたくない情報も含まれます。パソコンのメールアドレスも個人に帰属する個人情報といえるでしょう。

この中で、住所、氏名、年齢、性別は、基本4情報といわれ、もっとも基礎的な情報になります。この他に、センシティブ情報というのがあって、例えば、クレジットカード番号や銀行口座番号、年収、借金の額などより知られたくないデリケートな情報はこちらに入ります。

個人情報流出のカラクリ!

ところで、企業からの個人情報の流出の8割は、内部の犯行だそうです。なかでも多いのは派遣されているIT企業社員が契約終了とともに土産代わりに個人情報を持ち出してお金に換えるというものです。

しかし、その情報も欲しい人がいなければ何の価値もありません。単なるデータの羅列で終わるだけです。ところが、一方で、個人情報を求める人たちはたくさんいます。一部の企業はノドから手がでるほど欲しがっています。ですから、結構な値段がついて高く売れるのです。

そして、売りたい人、買いたい人を取り持つ仲介業者もいます。それが名簿屋、データ屋と呼ばれる人たちです。以前は、大学の同窓会名簿などを店頭に並べる店が多かったのですが、いまはネット上でデータを取り引きする業者に変わっています。紙プリントより電子データの方が扱いやすく、あとの加工がしやすいからです。

個人情報の「闇のマーケット」の存在基本!

個人情報をめぐっては、すでに、売り手、仲介、買い手という「闇のマーケット」が存在し、大いに繁盛しているのです。そして、需要、供給の関係で相場が決まり、個人情報が流れていくというカラクリなのです。つまり、こうしたマーケットの中で、私たちがバラまいた個人情報が勝手に売り買いされ、誰かが儲けているわけで、これは悔しいかぎりですね。

個人情報を守るためのダミー作戦!

それでは、どうやって、こうした被害を防げばいいのでしょうか。よくいわれるのは、ダミー作戦です。住所などを登録する際に、わざと住所の末尾にA、B、Cといった記号を振っておくわけです。例えば、「新宿区高田馬場第二マンション12号」に住んでいるとすれば、通信販売会社に登録するときには、「第二マンション12号A」と書きます。スーパーのポイントカードの会員になる時には「第二マンション12号B」、そして、写真館で子供の入学祝いに写真を撮った時には「第二マンション12号C」と書き分けて何かにメモしておけば、その後、見知らぬところからダイレクトメールが送られてきた時に、末尾の記号を確かめて、Bとあれば、あのスーパーから漏れたのだと分かる仕組みです。

しかし、いつもこんなにうまくいくわけがありません。それに一般には、どこで漏れたか分からないことが大半です。また、末尾の記号だって他の理由でたまたま付いたものかもしれません。とにかく決め手がないのです。

個人情報をランク付けする作戦!

こうした状況を考えると、もっと根本的に実行できる自衛策を取るべきです。よく専門家が推奨するのが、自分の個人情報にランク付けする方法です。いまのようなコンピュータ社会になると、「個人情報流出をすべて止めるのは不可能。それならある程度は容認し、重要な情報だけ徹底して守るようにしよう」という考え方です。

名前、住所よりはメールアドレス!

例えば、「名前、住所は漏れてもしかたがないが、メールアドレスだけは絶対に知らせない」。年齢は書いても生年月日だけは書かないといった決まりを自分なりに作るのです。年齢は知られても生年月日は隠すというのは理由があります。生年月日をそのまま暗証番号に使う人がまだ多いため、重要度が高い情報とされているからです。

「固定電話の番号は知られてもいいが携帯電話の番号は絶対にいやだ」といった決め方もあります。携帯電話番号が漏れると迷惑メールが来ます。それにプライベートなメディアですから、ベッドの中まで追いかけられて迷惑度が高くなるからです。

内部犯行の犯人に厳罰を!

2005年に個人情報保護法案が完全実施になります。そのときには5000件以上の個人情報をもった業者には厳しい規制がかかるようになります。そうなれば、今よりは流出は減るでしょう。しかし、内部犯行の犯人を厳しく罰する法律が見送られた以上、犯罪が劇的に減ることはないはずです。

そうなると自己防衛しかないわけです。防衛のためには、自分の個人情報にランク付けをすることから始めるのがいいでしょう(完全に流出を防ぐのが難しいなら、どのあたりで流出の線を引けばいいかをあらかじめやっておくわけです)。

その助けになる「個人情報アンケート」を作りましたので、こちらでチェックしてみてはどうでしょうか。


<関連サイト>
「個人情報アンケート」
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