東京メトロは乗車ポイントを付与しPASMOにもチャージ可能
都心の地下をネットワークでつなぐ東京メトロは、最もPASMOに力を入れている交通事業者といえます。というのも、ことごとく地上のJRと競合するため、多くのおトクをつけることで利用者の囲い込みに力を入れなければいけないからです。まず、乗車ポイントの付与とポイントをPASMOにチャージするこの2つを用意しています。さらに、ANAと提携して、ポイントをANAのマイルと換えたり、またその逆も可能となります。
To Me CARDの会員がどれだけ増えるかが鍵?
ただし、不安なのはこの春から初めてオートチャージができるクレジットカードを発行するので、イチからの出発となって、百貨店を持っている他の電鉄各社に比べてハンディキャップを背負っていることです。ちなみに、オートチャージができるクレジットカードは、クレディセゾン、JCB、UFJニコスとの提携カードという形で2月3日から申し込みの受け付けが開始されます。名称は「Tokyo Metoro To Me CARD」(東京メトロ トゥーミーカード)。一般カードは年会費無料で、ゴールドカードは年会費1万500円(税込み)です。
定期券の購入は3月1日から。東京メトロの定期券売り場や継続定期券発売機で、定期券の購入に「Tokyo Metoro To Me CARD」を利用できます。支払いは一括払いのみ。当然、3月18日にPASMOのサービスが始まれば、オートチャージ決済に利用できます。ただし、オートチャージを希望する場合は、事前の申し込みが必要となるので、各駅に設置されたオートチャージサービス申込書で申し込むことになります。
魅力いっぱいのメトロポイント
買い物は、申し込んだ提携カードのクレジットカード会社の加盟店各店で利用でき、利用に応じてクレジットカード会社のポイントがたまります。クレジットカード会社のポイント200ポイントは、メトロポイント1000ポイントに移行できます。このメトロポイントとは、前段の乗車ポイントと東京メトロが独自に提携した店舗や施設(三越やベルビー赤坂など)が付与するポイントのことで、乗車ポイントについては、東京メトロ定期券売り場に設置されているポイントチャージ機で、「Tokyo Metoro To Me CARD」とPASMOを登録することで獲得することができます。登録したPASMOで東京メトロ線に乗ると、1回につき一般カードでは2ポイント、ゴールドカードでは5ポイントのメトロポイントが貯まります。このメトロポイントは、1000ポイントにつきPASMOに1000円分のチャージに使えます。
さらに東京メトロの提携サービスとして、店舗・施設で提示するだけで割引やポイントプレゼントなどのサービスも受けられます。
2月3日から4月30日までに「Tokyo Metoro To Me CARD」に入会すると、メトロポイントを1000ポイントもらえるなどのキャンペーンが実施されます(キャンペーン期間外での入会は500ポイント)。
PASMOサービス開始当初、4つのサービスがすべて使えるのは東京メトロです。 |
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