家計簿・家計管理/家計管理の基本

ライフプランとマネープラン VOL.3 家計の将来の支出を計画する

キャッシュフロー表を作成しようとしたら、将来の支出がどうなるかを考えなければならない。物価上昇率の検討はひとまずおいておいて、思いつく所を書き出していこう。

執筆者:橋爪 修司

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●家計支出を洗い出そう

ファイナンシャル・プランニングでは、家計のさまざまなデータを収集、分析して生涯にわたる生活設計をキャッシュフロー表という年表式収支表に集約して、家計の問題点を摘出します。お金は使うためにあるから、生涯に稼得できる全収入を、いかに支出していくことになるかを分析するわけです。

支出には、特別なことはしないでもかかってしまう基本的生活費と、臨時的・一時的な出費とがあります。臨時的・一時的な支出を伴うような出来事を「ライフイベント」といっています。結婚費用、進学費用、住宅取得などが代表的なライフイベントです。ライフイベントも年表上に書き込むと、いつ頃、どのようなことに、いくらくらいのお金が必要になるのかが見えてきます。資産運用の土台にライフプランあり、というわけです。

●使途不明金の処理方法

基本的生活費には日常的・継続的な支出項目を合計して入れます。食費・被服費・水道光熱費・通信交通費・自動車費・教養娯楽費などが主なものです。以下に述べる項目を特別に管理する必要がない場合は、ここに含めてしまって差し支えありません。比較的少額な「使途不明金」が、継続的に発生するなら、それもここに含めてしまって構いません。使途不明金が多いと感じるなら、何に使ったか把握できるように記帳方法を改善しなければなりませんね。

●特別に管理したい支出項目を独立させる

家計によっては一定の期間だけ継続する支出や、特別に管理したい支出があると思います。これは上記の基本的生活費に含めないで、別建ての項目とします。子どもにかかる教育費、住居費、保険料などです。

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