転職前後のマネープラン後編　キャリアアップ後はケチになれ？(4ページ目)

■生活をエンジョイするのは手取りの８割まで！

とはいうものの「生活水準は上げつつ、貯金もばっちり」というのではいかにもあいまいですよね。ある程度具体的なイメージを作ってみましょう。

私のおすすめとしては、収入が増えたとき、新しい手取りの８割までの範囲を、生活費に回す上限とすることを提案します。ボーナスについてはおおよそ５割くらいまでを買い物等に回してはどうでしょう？　毎月の手取りの７割、ボーナスの４割ですめばそれに越したことはありませんがちょっとストイックかもしれません。せっかく年収が増えたのですから、がんばった自分へのご褒美程度はぜいたくしてもいいと思います。

ただし、新しい毎月の手取りの２割、ボーナスの５割については残しておく習慣をつけておくようにしておきたいものです。なかなか手取りの２割を貯金することは難しいと思いますが、これだけの貯金ができるようになれば、数年後にはちょっとした財産ができるはずです。毎月２～３万円でもコツコツ貯めていればあっという間に100万、200万円の財産に育ちます。独立、住宅購入、入学資金……貯金は人生の選択肢を広げるきっかけだとスガシカオさんのコメントを紹介してお話したとおりです。

また、収入が増えたときこそ、自分の「稼ぐ力」をもっと増やすための投資については怠らないようにすることも忘れないようにしましょう。毎月の手取りの５％以上は書籍や雑誌など自分を高めるために費やしていいと思います。できれば貯金分から回さずにやりくりしたいもの。毎月１万円自分に投資しても、年収が50万円増えれば簡単に元が取れるのです。

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キャリアアップが成功して収入が増えるチャンスに恵まれたあなたは、ちょっとだけ勝ち組のほうに近づけたのかもしれません。だとしたら、今後の人生についてももっと有利に過ごしていければこんなにすばらしいことはありません。増えた収入を、今の生活の充実と、将来の人生の余裕の両面に役立てていきたいもの。

そのためには、転職をして収入が増えたときこそマネープランを考えようということになるのです。「転職をしたときこそ、ちょっとだけケチになってみましょう！」



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