■2回目のボーナスまでは慎重に
まず、対策としてあげられるのは「収入が増えたからといってまだうまくいくとは限らない」ということです。収入の多い新しい会社に定着できなければ、どんなに収入が増えても数カ月後には元通りになるおそれがあります。仕事についていけず、辞めるハメになって新しい転職先が見つからないなんてことになれば、元の会社にいたほうがよかったということになってしまいます。
具体的な目安としては、2回目のボーナスをもらうまではくれぐれも慎重に業務に専念することです。仕事でしっかり実績を残し、新しい会社に定着をはかるまでは、無駄づかいはもちろん、大きな買い物も手控えておいたほうがいいでしょう。では、なぜ2回目のボーナスまでガマンするべきなのでしょうか。
まず、ある程度時間が経つということです。2回目のボーナスをもらう頃には転職した会社のやり方にも慣れ、自分を周囲に理解してもらえることがあげられます。自分が会社で通用するか、この先の見通しがあるかもある程度把握できるようになることでしょう。転職がうまくいったといえるのは、実はこれくらい経ってからなのです。
さらに、2回目のボーナスからは満額をもらえるようになるということが大きなポイントです。最初のボーナスは転職した時期によってはちょっとしかもらえないことが多く、ボーナスをあてにした買い物は控えなくてはいけません。しかし2回目のボーナスからはある程度確実に収入の一部としてとらえることができます。
仕事が軌道に乗り始め、収入としても安定し始めるまで、まずはきちっと新しい会社でがんばって働くことが転職後最初のマネープランなのです。