■収入増えたら、生活費もあがる!?
転職して貯金が増えない理由の3つめであり、最大の理由となるのは、給料が上がると、たいていの場合、生活費も上がってしまう、ということです。
転職前だと、収入が増えるのだから少々生活費が増えても貯金は増やせるはずだと思うはずです。今まで貯金ができていなかった人もお金は貯められると思うのではないでしょうか。ところが、転職したときによほど気をつけないと、増えたお給料の分、生活費も増えてしまい、貯蓄に回せるお金は増えないことが多いのです。
まず、職場の同僚の生活水準にあなたも影響を受けることがあげられます。同僚と呑みに行くと今までよりお金がかかるでしょうし、スーツの予算も周囲に合わせてちょっと高めにしなければいけないでしょう。収入が上がると生活水準もそれなりに上げないといけないことが多いものなのです。
それに、気分的に「年収も増えたし、これくらい買ってもいいよね」という気持ちのゆるみが出てくることもあります。今までだったら収入がぎりぎりだったため、買い控えていたものも手が届くようになうため、つい散財してしまうのです。
私の経験でも、転職した先で同僚とランチに行くと、前の会社の頃のお昼の予算と比べて+400円以上のお店に行くことが多く、困ったことがあります(だって、1カ月でお昼の予算が1万円違ってしまいます。給料が1万円増えてもお昼だけで消えてしまいます)。また、ちょっとしたリッチ気分になってしまって、財布のひもがついついゆるんでしまったことも。転職して収入が増えても貯金は難しかったことを覚えています。
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さて、転職しても気をつけないと貯金が増えない、ということが分かってきました。収入が増えてもなかなか貯金は増やせないものなのです。では、キャリアアップしたときのマネープランはどこに気をつければいいのでしょう? 転職に成功したときこそ「勝って兜の緒を締めよ!」です。[→後編に続く]
■→後編「キャリアアップ後はケチになれ?」はこちら■
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