■転職前後にお金がかかる!?
転職してもなかなか貯金が増えない理由のひとつとして、まず転職前後にお金がかかるということがあります。転職前後の数カ月で、今まで貯めてきたお金をずいぶん使ってしまったり、退職金を全部使ってしまうということも少なくありません。
転職前後というのは、実はいろんな人と会う機会の多い時期でもあります。知人の縁で転職をしたときはその人に挨拶が必要でしょうし、転職後も引き続き人脈を保っておきたい方に対してはご挨拶をしておくことは欠かせません。転職後の仕事の内容が今の仕事と類似しているのであれば、なおさら今までの人脈を大事にしておくことが大切です。
そうすると、転職前後の2カ月くらいはいろんな人と食事をしたり呑んだりする機会が増えることになります。普通に仕事をしているときの1カ月の交際費をはるかに上回るお金がかかることもあります。
私も転職をしたとき、いろんな方に挨拶のメールを送ったら、ずいぶん多くの人から「じゃあ、久しぶりにメシでも食おう!」と連絡をいただいて、転職前後の数カ月に給料1カ月分くらい呑むハメになってしまいました。ご馳走していただいたこともずいぶんあったと思うとだいぶお金がかかったと思います(私が呑みすぎ?)。でも、こうした縁が引き続き転職後も残ったことは今になってとてもプラスになっています。
また、職場に近いところに移ったり、心機一転するきっかけとして、転職前に引っ越すことが多い、というのもお金がかかる要因です。ちょっと広めの部屋に引っ越ししたりすれば、あっという間に50万円以上が飛んでいってしまいますし、家具なども買い足せば100万円近くかかることもあるでしょう。
せっかく収入が増えても、転職前後でずいぶん散財してはお金が貯まるはずはありません。