■年収300万円時代は本当に来るのか?
最近では「年収300万円時代の……」といった書籍やムックが書店に並んでいます。手に取るとどれも恐ろしいことばかり書いてあります。
いわく、世界の先進国でも一般的な賃金水準は300万円がグローバル・スタンダード。日本でもそうなる。
いわく、ほんの少しの人は1億円稼げるようになり、ほとんどの人は300万円くらいしか稼げなくなる社会が来る。だから、それに対応した生活術を身につけなければいけない。
いわく、お金を掛けなくては贅沢はできないと思うけど、お金をかけなくても満足のある生活はできる。
……私は、必ずしもみんなが年収300万円という時代にはならないと思います。しかし「自動的に年収が増える時代は終わった」とは思います。また「年収の格差は今後増していく」とも思います。
同じ仕事をしている限り、25歳も45歳も同じ年収という時代は来るでしょう。あなたがあなたの仕事の価値を高めていくことができなければ、あなたの年収は変わりません。ずっと400万円という人も出ることでしょう。
こうした時代が近づいているとして、今私たちにできることはなんでしょう?