■給料もボーナスももらえそう、だけど?
まず、給料やボーナスについていえば、昨年並みあるいは少しだけプラスになる会社が多いような雰囲気です。特にボーナスがずいぶん下がっていた会社ではある程度売り上げも回復してきたことを受け、ボーナスについては少し上積みするところが多いようです。上積みの額はあまり大きくないようですがうれしいところです。
ベースアップについては、昨年も物価はマイナスに終わったこともあり、難しい状況です。多くの企業では待遇の改善については実績に連動する傾向にあり、またその支払いについてはボーナスを活用する傾向にあります。今年の春闘の状況を見ていてもほとんどの会社ではベースアップが行われないようです。
一方で、年齢等による定期昇給については実施する企業が多く見受けられます。過去数年間にわたって、定期昇給を凍結していたり賃下げが行われた企業では今年は久しぶりに賃上げがあるかもしれません。これもうれしいニュースになりそうです。
ここ数年、給料もボーナスもカットされ、年収が頭打ちになっていた(あるいは減っていた)人が多かったと思います。その意味ではボーナスと給料が増えそうな今年の傾向はうれしいニュースです。給料が増えるということは毎月の生活費の余裕や貯蓄余力を増やしてくれることですし、ボーナスアップはボーナスが一気に減らされて住宅ローンの返済等で困っていた家庭にとっては朗報です。
ところが、今年の春闘の流れのひとつとして、ちょっと気になるポイントがあります。それは「○×手当」を廃止する企業が増えていることです。というのも・・・