派遣社員、女性、35歳定年の恐怖!
非正規従業員として働く場合、いろいろな悩みがつきまといます。 |
(1)年齢等で給料が上がらない
(2)ボーナスが出ない
(3)退職金も出ない
(4)いつクビになるか分からない
(5)健康保険など正社員より待遇が悪い
……など数え上げればきりがありません。特にこの中でも大きな不安なのは「いつクビになるか分からない」ということでしょう。
正社員であれば、一方的にいきなり解雇することは簡単に認められません。どうしても解雇したい場合は、賃金を多めに支払うとか退職金の上積みが求められたりします。しかしバイトやパート、派遣社員や契約社員については、その契約にもよりますが、更新時期に再契約を告げられない場合は、仕事がなくなることになります。もちろん、もっと乱暴に契約が解除されることもあるでしょう。
特に派遣社員には「35歳定年」という言葉があるそうです。なぜか35歳を過ぎるころになると、特に問題はないのに今働いている会社で再契約をしてもらえなくなったり、新しい派遣の仕事がなかなかこなくなったりするのだそうです。
厚生労働省の労働力調査(2004年4~6月平均)で確認してみたところ、「労働者派遣事業所の派遣社員」の総数90万人のうち35歳以上の人の数は31万人となっており、全体の65%は35歳未満であることが分かりました。逆にパートやアルバイト人口では35歳以上が全体の65%で逆転している状態です。確かに派遣社員に「35歳の壁」があるみたいです。
派遣社員の仕事がみつからなくなった場合、派遣をあきらめてパートの仕事を探したりせざるを得なくなります。当然、収入もぐんと下がりますし、パートをしながら派遣の仕事をまた探すのも大変です。仕事の切れ目が収入の切れ目になってしまうおそれがあるわけです。シングルで一人暮らしをしている女性が、なんとか派遣社員の仕事をしながらお金をやりくりしていたとしたら、これは大ピンチです。
どうして「35歳定年の壁」なんてことが起こるのでしょうか? また、それを乗り越えることはできないのでしょうか?
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