「下流社会」に備える団塊ジュニアの対策はあるのか?
さて、「下流社会」があり得る世代にとってのマネープランやライフプランを考えてみたいと思います。下流社会到来のインパクトをもろにかぶることになる団塊ジュニア以降の世代を中心にお話をしてみたいと思います。もしも「下流社会」が避けられないのだとしたら、私たちが取れる対策は2つです。1つは下流社会を受け入れてその中で満足度を高め、可能な限り将来に備えていくプラン、2つは下流社会を飛び出せるよう積極的に取り組みながら将来についても同時に備えていくプランです。1つめのほうは森永卓郎氏の「年収300万円時代を生き抜く経済学」などでも示されているライフスタイルです。でも、できれば30代までは2つめの方向でチャレンジをしてほしいなと思います。
なんとなく、「今が大事」とか「自分らしくが大切」と言っていても何も変わりません。むしろ現状を把握せず、ただ時間を無為に過ごしてしまっては「将来感じる『今』の満足度の低下」を招くばかりか、「こんな自分になりたかったわけではないという後悔」に陥る恐れもあります。そのためには「自覚」して「行動」に移していくことが欠かせません。ホリエモンもかなりのチャレンジをして今のポジションを築いていることは忘れてはいけません。
さてそこで、私が考える「下流社会」に備えるキーワードはおおむね以下の6つです。
・キャリアアップを意識する
・共働きをする
・蓄財と運用を心がける
・一歩先をプランニングする
・「自分」を知る
・変化を恐れない
前半の3つが「マネープラン」に関するもの、後半の3つが「ライフプラン」に関するものです。それぞれ分けて解説してみたいと思います。
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