銀行からトクする「賢いお客」になるためには?
銀行がどうやって儲けているのかが分かれば、どうやって「賢いお客」になれるかが分かります。簡単にいえば「可能な限り、銀行に余計な利息を払わない」「可能な限り、銀行に余計な手数料を払わない」の二点を実行すればいいのです(銀行自身が運用することには関わりようがありません)。可能な限り、銀行に余計な利息を払わない
銀行に限らず利息そのものは買い物とはまったく変わらない出費です。利息を払わなくてすむ、ということは「安く買い物をした」のと同じなのです。たとえば3000万円の住宅ローンを借りる(35年 固定年利3.0%)というのは1850万円の利息を払う、つまりトータル4850万円の買い物をするということです。20万円の買い物を年利15%のリボ払い(毎月返済1万円)ですることは、3万円の利息を払う、つまりトータル23万円の買い物をするということです。
小さい買い物であれば、全額貯めてから買い利息はゼロ円ですませる、というのが一番賢いお客(金融機関にとっては儲からないお客)です。大きな買い物では少しでも頭金を増やして借り入れを減らすことです。どちらにしろ利息を少なく払えばトータルでの負担が減るわけです。先ほどの例では同じローンを1500万円しかかりなければ、利息を含めた総支払額は925万円ですみます。大きな違いです。借りることのできる上限などは目もくれず、どうしても必要なときにどうしても必要な額を借りることを心がけましょう。
可能な限り、銀行に余計な手数料を払わない
銀行に手数料を払えば、その分あなたの預金残高は減ってしまいます。たかが1回105円でも毎週1回払っていれば年で5000円にもなります。これだけあれば友人とおいしい食事が一回楽しめてしまいます。同じ5000円を使うなら後者のほうがいいに決まっています。
手数料を払わない方法としては「時間内でおろす」のと「時間外あるいはコンビニATMでも手数料を無料にする」方法があります。最近では一定の条件を満たせば時間外手数料が無料になる口座がありますので、時間外の利用が多くなりそうな場合はそうしたサービスを利用するとよいでしょう。どこのATMにもそうした案内のリーフレットがありますから、今度お金をおろすついでにもらってきて、じっくり読んでみてください。
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