貯蓄/性格で違う貯蓄の方法

マネーデトックス(解毒)の処方箋 運用編(2ページ目)

マネーデトックス(解毒)シリーズの最終回は「資産運用」。陥りがちなマネー中毒からどうやってデトックスすればいいか、そのコツをお教えします。運用嫌いな人、自信家な人はご一読を!

山崎 俊輔

執筆者:山崎 俊輔

企業年金・401kガイド

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資産形成に関するマネー・デトックス・レシピ

中毒その13●元本割れがとにかくイヤで投資ができない人

運用に関するマネー中毒として典型的なのが「元本割れがイヤだから絶対に運用したくない」という人です。これも一種のマネー中毒です。一度デトックスを試みた方がいいと思います。

預け入れたお金が元本割れしないことが、本当に損していないことといえるのでしょうか。それはNOです。なぜなら預貯金を預けた銀行はあなた達のお金を原資に使ってもっと儲けているからです。銀行の利益がとてつもない金額になっているということをニュースで聞いたことがある人もいるでしょう。皆さんには0.X%の年利を保証してお金を預かり、銀行はいろいろな融資でお金を回しています。住宅ローンや企業融資などで2%程度で回すことができればその差は皆銀行の儲けになっているわけです(直接運用を行い、たとえば最近発行された10年もの国債を購入すると年利1.7%ほど得られます)。言ってみれば、元本保証の見返りに本来の利益から「中抜き」をされているわけです。それが「安心のコスト」というわけです。

一方で、株式や債券、あるいはこれらを組み込んだ投資信託ではこういう「中抜き」は起こりません。売買手数料や投資信託の信託報酬(運用手数料)など、金融機関の取り分は事前に明記されており、それ以上の手数料を勝手に取ったりすることはできません。どんなに儲かっても中抜きされず我々の利益として還元されるわけです。その代わりとして、損をしたときはすべて中抜きされず我々の損失として反映される。要するに元本割れのリスクは「中抜き」されない代償というわけです。そしてリスクを負うだけのメリットは大いにあります。

資産の半分くらいを預貯金にしておくのはいいことです。しかし、全額預貯金にしており、固定観念で「運用はイヤだな」となんとなく思っているのなら、ちょっともったいないと思います。まずは資産の一部でもいいのでリスクのある商品で運用してみてはどうでしょうか。

体のデトックスも一気に行うと体調を崩すこともあります。マネーデトックスも同じ。初めて投資をする人については、「資産の一部だけ運用を初めてみる」ことをお薦めします。別に何千万円も投資する必要はないのです。10万円程度で購入できる株式はたくさんありますし、投資信託であれば1万円程度から始められます。元本割れの怖さも魅力も少額で経験してからステップアップしていけばいいのです。

まずは手数料の安いオンライン証券会社の口座開設からはじめてはいかがですか? あるいは投資の勉強をかねて銀行等の窓口で投資相談を受けてみてもいいでしょう(その分手数料は若干割り増しになることは覚悟しておいてください)。同じ銀行でも定期預金ではなく個人向け国債という手もあります。とにかく、リスクに少しずつ慣れていくことをお薦めします。

運用アレルギーが治まったとき、きっと広い世界が見えてくるはず。「なんで今まで運用してなかったんだろう」というくらい新しい魅力にハマること請け合いですよ!


→運用で増やすだけでは中毒?
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