アーリーリタイヤしてみました
私たちは、人と関わってこそ、人生の充実や幸福を実感できるのです |
A.100億円の現金がもらえるけれど、山奥に一人で住まなければならない
B.たくさんの友人に囲まれた生活ができるけれど、一生、毎月20万円しかもらえない
あなたならどちらを選びますか?
もう一つ。
A.100億円の現金がもらえるけれど、世界中から異性がいなくなってしまう
B.異性にモテモテになるけれど、一生、毎月20万円しかもらえない
あなたならどちらを選びますか?
私の知り合いで、30代で会社を売却し、一気に数十億円を手にした人がいます。彼は「これでやっと楽になれる」と、ハワイに移住してサーフィンやゴルフ三昧のリタイヤ生活を楽しんでいました。しかし、彼は結局一年も経たずに日本に帰ってきて、会社を立ち上げて再び忙しい生活に戻ってしまいました。
なぜでしょうか?
彼曰く、
「遊びは所詮遊び。ゴルフやサーフィンもプロを目指すわけじゃないからいつかは飽きる。趣味や娯楽は、結局人生の柱にはなり得ない。日々の仕事があってこそ週末が充実するのだし、普段が忙しいからこそ趣味や娯楽を心から楽しむことができるということがわかった。それに、人と関わり人に感謝される活動をしないということが、どれほど疎外感と物足りなさを感じるか、痛感した。」
アーリーリタイヤとは「やりたいことをやるためのステージ作り」
結局私たちは、他者との関わり、社会との関わりの中でしか、本当の充実感や幸福感を感じることはできないものです。私も同じような経験をしました。
2004年に会社を辞めた後、二週間ほどブラブラしましたが、退屈と不安で堪えきれなくなりました。確かに欲しい物は買えるかもしれない。会社でのストレスから解放されるかもしれない。時間を自由に使えるかもしれない。しかし、リタイヤした身分というのは、この世に自分の居場所がなく、自分の存在価値がないような気がしたのです。
そのとき気づいたのです。「アーリーリタイヤとは、完全に社会から離れるのではなく、自分が本当にやりたいことをやるためのステージ作りのこと」だと。
それから私は自分の経験を生かして、不動産投資をサポートする会社を作りました。それはすなわち、不動産投資によって安定的な収入源を確保し、自分が本当にやりたいことをやるための環境作りのお手伝いをするということです。
ですから私の会社には、「起業したい」「ボランティアをしたい」「今の会社で堂々と働きたい」「そのために不動産から上がってくるキャッシュフローで安定的な経済基盤を作っておきたい」というお客様が集まってきます。
単に「楽して儲けたい」「働きたくないから投資だけで生活したい」という人は、なかなか優良物件を取得できない傾向があります。それはやはり、都合良く欲張るあまり、世の中の成功体験記に振り回されてしまっているからでしょう。
投資というのは、こだわればこだわるほど選択肢が狭くなり、目の前に突如現れるチャンスを逃してしまいがちです。
例えば株で言うところのPERとか、不動産で言うところのRC造とか、投資の本質を考えれば、そんなものどうでもいい場合もあるのです。しかし、それにとらわれて目の前のチャンスを逃す人がとても多いのです。
逆にこだわりを捨てれば、見えるものが広がります。いろいろな儲けの手法を受け入れることができ、収入の流れを多様化させることができるのです。
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