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行列に並んではいけない

とんがった才能を発揮し、投資や起業で大成したいあなたは、よほどのことでない限り、行列に並んではいけません。なぜなら……

午堂 登紀雄

執筆者:午堂 登紀雄

ニューリッチへの道ガイド

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VIPは行列に並ばない?

なぜ私たちは行列に並んでいる成功者の姿を見ることがないのでしょうか?
日本人は行列に並ぶのが好きな国民なのかもしれません。遊園地のアトラクション、有名なラーメン屋、ブランドショップのセールの日、チケット売り場、盆暮れGWの高速道路・・・。最近では、高校野球でハンカチ王子という有名投手の影響で、球場に長い行列ができたそうです。

このように、行列がさらに人をひきつけ行列を呼ぶようで、人々はその長い待ち時間を、期待をふくらませる儀式のように、むしろ楽しんでいる側面もあります。

しかし、とんがった才能を発揮し、投資や起業で大成したいあなたは、よほどのことでない限り、行列に並ぶことは避けましょう。行列に並んで待つというのは、ほとんどの場合、ミーハーな感情から起こっていて、合理的ではありません。そして、時間のムダと段取りの悪さの露呈だからです。

それに対し、世界のVIPは行列には並びません。ほとんど顔パスという理由もありますが、時間を非常に大切にするからです。お金持ちがなぜプライベートジェットに乗るのか。優秀なビジネスマンがなぜ飛行機のファーストクラスやビジネスクラスに乗るのか。それはもちろん有限な時間を効率よく使うためです。プライベートジェットなら発着時間を気にせず飛び回れますし、チェックイン/アウトのカウンターも一般旅客機とは別なので、並んで時間をとられることもないからです。

ファーストクラスやビジネスクラスを使うと、エコノミーよりも先に搭乗したり降りたりすることができます。食事の時間も臨機応変、仕事にしろ読書にしろ落ち着いてできます。機上の時間を有意義に過ごすことができます。つまり時間をお金で買っているともいえます。


普通の人の生活リズムから外れてみよう

例えば昼食休憩をとるのは、13時を過ぎてからにしてみる。まず、9時に出社しても 午前中が4時間も使えます。飲食店に入っても並ばずに入れるし、料理を注文してすぐ出てくるし、食後にコーヒーを頼んでも後がつかえていないのでゆっくりリラックスできます。

しかし、休憩が12時から13時に決まっている会社だと大変です。混んでいるので並ばなければならず、お昼の時間がどんどん減っていきます。後がつかえて他の客も殺気立っているのでゆっくり食事するという雰囲気ではありません。会社とて社員の時間が無駄になることを望んでいるわけではないでしょうから、交代制にするよう交渉してみる余地はあるかもしれません。

また、旅行は平日がダンゼンお勧めです。なぜなら、旅館やホテルはガラガラで、貸し切り露天風呂はいつでも好きなときに入り放題で大浴場も独り占め。もちろん値段はハイシーズンの3分の2程度です。浮いたお金で料理や部屋をもう1ランクアップさせることができるからです(会社員の場合、有休をとるタイミングや子供の学校とのかねあいで、なかなか難しいかもしれませんが)。

VIPだからの行動なのか、そういう行動をするからVIPになれたのかは断定できませんが、「行列に並ぶ」というのは、(レジャーの一環として考えているのではない限り)平均的で感情的な行動で、時間の浪費と段取りの悪さを体現した行為とも言えますから、いかに行列を避けるかを意識して行動してみてはいかがでしょうか。

>>次ページは反常識の思考のススメ
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