今回は、WILLCOM 03との比較もあわせてターゲットと端末戦術をみてみよう。
インターネット利用に向かうケータイとモバイルサービス
インターネットは既に生活の中で必要不可欠なものとなりつつあります。
PCを中心に発展してきたインターネットですが、そのステージは徐々にモバイル=ケータイに移り始めています。
SaasなどのWebアプリケーション、ネットストレージなどの作業環境としてのインターネット環境へ転換が進むPCに対して、これまでのネットサービスや情報サービス、広告ビジネスなどはモバイルへの対応がすすんでいます。
既にSNSやWeb広告では、PCからモバイル環境へ主力を移す流れになっています。
こうした中、ケータイでのSNS、ブログ、Webページ・動画閲覧、ネット通販・決済など、インターネット利用は着実に増加しており、ケータイのインターネット機能も強化が求められていわけです。
スマートフォンは、3G世代のケータイとしてPCに近いインターネット利用を実現できる端末として市場を広げつつありますが、まだ一般の人すべてが知っているわけではありません。また使い勝手もPC的なことから、敷居も高いと感じている人も多くいます。
ケータイかスマートフォンか
922SHは、そうしたユーザー需要への回答とし登場しました。
スマートフォンを使ってみたいが、使いこなす自信がない、面倒かもしれない、といった購入に躊躇している人をターゲット対象としています。
いわば、ケータイながらスマートフォンを目指した端末、それが922SHです。
922SHと全く逆のアプローチをしているスマートフォンがあります。「WILLCOM 03」です。
WILLCOM 03は、スマートフォンながら、携帯できる機能を実現することで、ケータイと同じ感覚でスマートフォンを使いたい人をターゲット対象としています。
いわば、ケータイをスマートフォンに置き換えたい端末です。
次のページでは、
同じ着地点を目指した922SHとWILLCOM 03の意外な結果と端末の価値を探ります。