●特別展示室(3階)
広々とした九州国立博物館1階エントランスホール。ここで各種イベントが開かれることも
広々とした九州国立博物館1階エントランスホール。ここで各種イベントが開かれることも

3階の特別展示室では、九州国立博物館の収蔵品をはじめ、古今東西、選りすぐりの作品を幅広く集めた展覧会を開催していきます。

床面積約1,500平方メートル、天井高7メートルもあり、大・中・小の3室で構成されています。木のぬくもりを感じさせる内装が施され、落ち着いた雰囲気の中でゆったりと鑑賞できます。

2006年1月1日(日)から4月2日(日)まで、開館記念特別展第2弾として、「中国 美の十字路」が開催されます。古代アジア王朝文化とキリスト教宣教師が来日した当時の日本文化にフォーカスした、これまでにはあまりなかった展示会です。展示品には、本来門外不出とされる物も多いとか。必見の価値ありです。時代を超えて、日本美術やアジア文化の交流の軌跡を感じることでしょう。

●文化交流展示室(4階)
文化交流展示室は、「海の道、アジアの路」をテーマに、日本文化がどのようにアジアと関わって形成されてきたのか、個性的であり続けたのかを展示や映像で見せる常設展示室です。宮地嶽古墳出土品といった教科書にも出てくる国宝なども展示しています。

フロアは、大テーマの基本的内容を取り上げた基本展示室を中心に、アジア各国と日本との文化交流の歴史を時代やテーマごとに分けた5つの関連展示室が囲んだレイアウト。好きなところから見学できる自由さが今どきの博物館らしいところ。

九州国立博物館のテーマである「日本文化をアジア史的観点から捉える」という新しい視点を意識し、最新機器による映像やIT技術などをふんだんに使うことにより展示資料の時代背景がよくわかるように工夫されています。

博物館というと、どうしても企画展示ばかりに足を奪われがちですが、館自体のテーマにフィーチャーしたのがこのフロア。ここを見ずして、九州国立博物館は語れませんよ。

●あじっぱ(1階)
九州国立博物館1階「あじっぱ」は、アジアの原っぱの意味。アジアの多様な文化を楽しく体験できる
九州国立博物館1階「あじっぱ」は、アジアの原っぱの意味。アジアの多様な文化を楽しく体験できる

文化交流展示室と並んで、九州国立博物館の常設の目玉が1階のアジア文化体験エリア「あじっぱ」。国立博物館で初の試みなのはもちろん、全国でもめずらしい、楽しみながら学べるユニークな展示や教育的なプログラムが用意されています。

アジアの市場をイメージした広場には、韓国やタイなど7つの国の屋台が並び、食器や器、衣類、楽器などがところ狭しと並んでいます。雑然としているように見えて、じつは展示物なのには驚かされますねー。さらに、これらはすべて手にとって観察できるのには二度びっくり!

また、さまざまな資料などが置かれたコーナーでは、自分が興味あるものについて研究したり、調べたり、あるいはそれを文章にしてみたり。さまざまな体験を通してアジアの文化に親しむことのできる、参加・体験型のエリアです。見て、触って、学んで…。新しい博物館の楽しみ方を見つけることができるはずです。

古代九州最大の都跡、大宰府。

さて、そんな九州国立博物館ですが、もうひとつ特筆すべきは、大宰府というロケーションです。

大宰府といえば、奈良・平安の時代にかけて「遠の朝廷(とおのみかど)」と呼ばれ、栄えた大宰府政庁(都府楼)が置かれた場所です。いわば、7世紀後半、九州の政治の中心地であり、中国と朝鮮半島に向けての外交の窓口であり、防衛の前線基地でもありました。

平城京の3分の1の規模を誇るかつての都市を偲ばせる大宰府政庁跡は、今では公園として整備されています。創建期の掘建柱形式や礎石を用いた朝堂院形式の建物跡、藤原純友の乱の際の焼け土層などが発見された、古代九州最大の都跡を訪ねるのも興味深いものでしょう。

また、九州国立博物館は、学問の神様として知られる菅原道真公を祀った大宰府天満宮のすぐ隣にあるんです。重要文化財に指定されている本殿、道真公ゆかりの品々や国宝を収めた宝物殿、九州に残る最大・最古の絵馬堂など、見どころ満載。

それから、飛梅。大宰府に左遷された道真公を慕って、一夜のうちに京から空をかけてきたという伝承をもつ御神木も、一度は目に焼き付けておかなければ。

見どころ満載の九州国立博物館。地元の人はもちろんでしょうが、九州以外の方がここを目指して観光するもよし。あるいは他の観光のついでに行くのも結構。21世紀の国立博物館、国内4館目の国立博物館ですから、日本に生まれたすべての方におススメです!

《九州国立博物館DATA》
九州国立博物館。160m×80mの長方形で蒲鉾形。屋根の一番高いところで36m。サッカー場がらくらく入る広さ
九州国立博物館。160m×80mの長方形で蒲鉾形。屋根の一番高いところで36m。サッカー場がらくらく入る広さ

●住所/福岡県太宰府市石坂4-7-2
●地図/Yahoo!地図情報
●アクセス/西鉄大宰府線「西鉄大宰府」駅より徒歩約10分、九州自動車道大宰府ICまたは筑紫野ICのいづれからも車で約20分
●開館時間/9:30~17:00(入館は16:30まで)
●休館日/月曜(月曜が祝日・振替休日の場合は翌日)
●観覧料/一般420円、高校生・大学生130円、中学生以下と70歳以上の方は文化交流展について無料。※特別展は別料金
●お問い合わせ/ハローダイヤルTel. 0570-008886
●HP/公式WEBサイト

※以上の記事・データは2005年12月の情報を基に書かれています。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。