韓国料理では焼肉やビビンパに代表されるように、肉や野菜を豊富に使った料理が多いのが特徴です。しかし、海鮮料理も韓国料理にとって忘れてはならない存在。今回は「激辛」だけどファンも多いタコを食材にしたナクチポックンについてご紹介しましょう!
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ナクチポックンってどんな料理?
韓国で海鮮料理と言えば「へムルタン(海鮮鍋)」を思い浮かべやすいが、タコを使った「ナクチポックン」は家庭でも簡単に作れ、お酒のおつまみにも合うとして実は人気の海鮮料理の1つ。 |
「ナクチ」とは韓国語で「タコ」、「ポックン」は「炒め物」ですから、直訳すると「タコの炒め物」。韓国ではタコは炒め物の他、チョンゴル(すき焼き風鍋)、サンナクチ(タコの踊り食い)などタコをメインとした料理が思いの他、多く好まれているのです。特に海に近いソウル郊外の仁川(インチョン)や釜山、済州島にはタコを扱った海鮮料理の専門店が多く見られます。
「ナクチポックン」はタコをコチュジャン、コチュカルで炒めて作ります。タコには蛋白質をはじめ、ビタミンや鉄分が多く含まれているため貧血予防や虚弱体質の改善のために食べる人も多いそうです。夏バテで体力が消耗している時に食べるのもいいですが、タコが一番美味しいのは冬と言われていることから、冬に「ナクチポックン」を食べるのが美味しいとも。
そして、ソウル地方で食べられる「ナクチポックン」は汁が殆どない状態で出され味付けも「激辛」と呼ばれるに近いものです。よって、「ナクチポックン」は「料理」としてよりも、お酒席でおつまみとしてご飯または麺類と一緒に食べられることが多いようです。
続いては、ナクチポックンの本場・釜山から釜山風ナクチポックンの美味しい食べ方をご紹介しましょう!