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美味しさ満点!韓国式しゃぶしゃぶを食べる

韓国にもしゃぶしゃぶが!?韓国式しゃぶしゃぶはピリ辛スープに肉や野菜、魚介類、さらにはカルグクスという麺を入れたバラエティ鍋料理。日本とは違うしゃぶしゃぶの味をいかがですか?

執筆者:原 美和子


韓国式しゃぶしゃぶって?

肉と野菜メインまたは肉と魚介類メインなど様々な組み合わせのしゃぶしゃぶメニューがある
今月は韓国料理の夏メニューを中心にお届けしていますが、みなさんは暑い時に鍋料理はいかがですか? 実は、ここ韓国にも、しゃぶしゃぶがあり、その名も日本と同様「しゃぶしゃぶ」と呼ばれています。「韓国に来てまでしゃぶしゃぶなんて……」と思うかもしれませんが、日本のしゃぶしゃぶとは大分スタイルが違います。韓国式しゃぶしゃぶの特徴は、ピリ辛のスープと野菜や魚介類をたっぷりと入れること。さらには、肉以外にカルグクスと呼ばれるうどんのような麺を入れて食べるので、一度に、様々な味を楽しめるのです。日本とは一味変わった韓国式しゃぶしゃぶをご紹介します。

ボリューム満点具だくさん!

野菜、魚介類と具が盛りだくさん!
まずは鍋に入れる具。「しゃぶしゃぶ」をメインに看板を掲げている店では、肉以外に、具として、野菜をメインとしたもの、魚介類をメインとしたものなど、自分の食べたい具を好みで選び注文することができます。ガイドがこの時食べたしゃぶしゃぶは野菜と魚介類を半分ずつにしたハーフ&ハーフの皿盛りでした。野菜の具は、日本のしゃぶしゃぶと大差がなく、白菜や、春菊、えのき茸やしいたけ、人参など。また、魚介類は、エビ、タコ、ムーア貝やあさりなど。とにかく運ばれて来た皿に盛られた具の多さにびっくり! でも、これだけではないんですよ!

しゃぶしゃぶ肉と卵と刻みネギ落としたご飯 このご飯が最後のお楽しみ!
肉と野菜や魚介類以外にも、韓国式しゃぶしゃぶの醍醐味として欠かせない、卵と刻みネギを落としたご飯と、小麦粉を薄くこねた生地で作った麺……韓国式うどんのカルグクスも。カルグクスは、肉や他の具と共に鍋で煮だてて食べるが、実はこの、卵と刻みネギのご飯こそ、最後のお楽しみなのです。また、しゃぶしゃぶの味の決め手となる、スープは、にぼしでダシを取り、醤油とコチュジャン(唐辛子味噌)、コチュカル(唐辛子粉)を適量ずつ加えて合わせてあり、辛すぎずピリ辛な食感が程好い感じ。


グツグツ煮えたら召し上がれ! そして最後のお楽しみは……

少しずつスープが煮だってきたところに具を入れる
少しずつスープが煮だってきたところに、まずは、野菜、魚介類と具を入れ、さらに煮だったら、肉と、麺のカルグクスを入れます。鍋の中はすでに具で一杯であふれ出しそう! スープに味が付けられているので、日本のしゃぶしゃぶのように、薬味やタレがなくても食べられる上に、煮だった魚介類の味がしみこんで味を引き立てます。麺のカルグクスの量も盛がいいので、しゃぶしゃぶというよりも、ピリ辛のうどんすきというのが近いかもしれません。

これだけでお腹一杯になってしまいそうですが、これだけでは終わらないのが韓国式しゃぶしゃぶの醍醐味。それは、他の材料と共に用意されていた、卵と刻みネギのご飯でもう一品味を楽しめてしまうのです。実は、このご飯は、しゃぶしゃぶスープの残り汁と混ぜ合わせてポックンパプ(焼き飯)を作るためのもの。具を食べ終えたところに係りの人が来て、スープを少しだけ残し、ご飯とスープを鍋の余熱で混ぜ合わせて作ってくれます。韓国では、タッカルビ(鶏カルビ)ブデチゲ(部隊鍋)といった鉄板や鍋料理を食べる時、最後にご飯と残った汁で焼き飯にして食べることが多いんですよ! 「お腹が一杯!」と言いながらもポックンパプの美味しさにもついつい手が止まらず食べてしまいました。

韓国式しゃぶしゃぶいかがでしたか? 暑い時にこそ、熱~い鍋料理で汗をかきながら食べるのもいいかもしれませんね。焼肉やピピンバのようなメジャーな韓国料理もいいですが、ちょっと変わった韓国料理も味わってみてくださいね!
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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