梁山(ヤンサン)で茶道体験
釜山からバスで40分。
通土寺(トンドサ)で有名な梁山は山に囲まれた静かな街です。この地域では、緑茶の生産が盛んに行われています。
韓国で、緑茶はあまり飲まないことは皆さんご存知だと思います。
韓国の茶道は、煎茶が主流です。茶道は仏教儀式と深く結びついて発展してきました。
僧が瞑想する前に、煎茶を飲み、頭を覚醒させてから修行を行っていたそうです。そのため、大きな寺のある梁山では、お茶の道具や茶道が他の地域に比べて多いのです。
さて、今回はその梁山にある「三楽茶芸園」で茶道体験をしてきました。
今回の茶道体験では、ふだんめったに見られない「蓮茶(ヨンチャ)」を飲ませていただきました。
三楽茶芸園
三楽茶芸園は、いうなれば茶道教室。
梁山通土寺の裏手の山にあり、広いお庭の洋館といったたたずまいをしています。庭には、かわいいライトやお花が品よく配置されています。
ここでは、儀式的な茶道に加え、新しい創作茶道も取り入れていらっしゃいます。そのため、今まであまり茶道をたしなんだことがない人でも気軽にお茶の世界を楽しめるような工夫もしています。
左の写真は、この三楽茶芸園を主宰している金周泳先生。
笑顔の優しい、上品な先生でソウルの大学でも茶道の教鞭をとっていらっしゃいます。
普段ここは茶道の教室で、旅行者などの茶道体験は行っていません。今回は、先生にお願いしこの体験につながりました。
優雅な蓮茶のもてなし
左の写真は、「蓮茶」。大きなスープ皿のような容器に緑茶を入れ、その中に乾かした蓮の花を浮かべます。
この日は、先生がお庭で取れたミントを一緒にお茶にいれ、香りとちょっとしたスパイスを効かせておもてなしをしてくださいました。
お茶はひょうたんで作ったひしゃくで汲み、湯飲みで飲みます。ほのかなミントの香りと緑茶の香りがマッチしてとてもさわやかで飲みやすいお茶です。
水分を含んで蓮の花がだんだん開いてくる様子が非常に優雅で、飲むだけでなく、見て楽しむこともできます。
この私と一緒に緑茶体験に参加した人たちは、先生がおつくりになったトックと季節の果物と一緒にお茶をいただき、優雅なひとときを過ごしました。
(この体験は、韓国・伝統茶芸体験の旅で訪れました。)
写真が小さくてわかりにくいかもしれませんが、お茶の容器の周りには季節の植物かおかれ小さなことにも心配りが感じられる茶道体験でした。
【MEMO】 三楽茶芸園 *三楽茶芸園では通常、茶道体験は行っていません。興味のある人は直接三楽茶芸園にお願いしてください。 住所:ヤンサン市ハプク面チサン里504-13 電話:+82-55-372-5922 日本語不可。すべて韓国語でお願いします。 |
緑茶体験したいけど、行くのが難しい・・・そこで、この蓮茶を自宅で楽しむ方法をご紹介します。