好評の「地元の人が行くレストランテシリーズ」、今回はローマからユーロスターで北へ約1時間30分。 花の都フィレンツェ編です。観光名所が密集してるフィレンツェの町。 美味しいものを食べようと思っても、観光名所そばのリストランテや バールでは、お仕着せのツーリストメニューやドギツイ着色料の入ったジェラート、 明らかに割高なカフェ。……うーん。さて、そんな観光客でごった返すフィレンツェで、 地元の人が行く美味しいお店はいずこに……!?
めざすは、アルノ川向こうの「サン・ニコロ」。 フィレンツェの展望台として有名なミケランジェロ広場の丁度下あたりに位置する「サン・ニコロ通り」 ドゥオモやポンテ・ベッキオ橋から歩いて10分程度とわずかな距離ながら、 このあたりまでくると、観光客の喧騒を逃れ、少し落ち着いて食事ができます。
イル・リフルッロ IL RIFRULLO
~テラス席でアペリティーボ(食前酒)を~
夕食前の19時から20時ごろに訪れたい、アペリディーボにオススメのお店。 地元の学生や会社員でいつもにぎわっています。 ビールやカクテルを頼んで、オリーブやピクルス、クラッカー、 フォカッチャのサンドイッチなどなどを好きなだけ。 お昼にたっぷり食べ過ぎて、夕食は軽く済ませたい、なんてときにもいいかもしれません。 生ビール中ジョッキ(大グラス)5.2ユーロ。 「Una birra chiara alla spina,media Per favore」(ウナ・ビッラ・キアーラ・アッラ・スピーナ、メディア、ペルファヴォーレ) 「生ビール、中ジョッキ下さい」で、夕食前の景気付けに冷えたビールをどうぞ。<DATA>
■IL RIFRULLO
住所:Via S.Niccolo,55R
TEL:055-2342621
営業時間:7:30~翌2:30
定休日:無休(ただし、夏季は要確認)
アクセス:チェントロ(市内中心)からグラツィエ橋Ponte alle Grazieを渡ってミケランジェロ広場Piazza Michelangelo 方面。セッセリトーリ通りLungarno Sesseristoriから2つめの角を右。そのまま進んで教会の脇を入り、左へ曲がるとサン・ニコロ 通りVia S.Niccolo。
※この店のはす向かいにあるオステリア・サン・ニコロOsteria S.Niccoloも地元客に人気のオステリア(食堂)です。トスカーナの サラミやチーズ、毎日変わるプリモやセコンドピアットが美味しい。
エノテカ・フオーリ・ポルタ ENOTECA FUORI PORTA
~クロストーネをトスカーナワインで~
イル・リフルッロから数秒、城壁をミケランジェロ広場へ向かって越えた坂道の途中にあるエノテカ。 クロスティー二(バゲットの輪切りに具を乗せてオーブンで焼いたもの)を おつまみにグラスワインをオーダー。トスカーナ料理の鳥のレバーペーストを乗せたクロスティー二(0.60ユーロ)や、 ゴルゴンゾーラやペコリーノトスカーノなど数種のチーズと、プロシュートやルッコラなどを好きに 組み合わせるクロストーネ(5.5ユーロ前後)がおすすめ。<DATA>
■ENOTECA FUORI PORTA
住所:Via Monte alle croci,10R
TEL:055-2342483
営業時間:12:30~15:00、19:30~24:00
定休日:日曜、8月10~25日
アクセス:イル・リフルッロから城壁に向かって30秒
ジェラテリア・カラベ GELATERIA CARABE'
~新鮮なシチリア製グラニータで一休み~
店内に備えた工房で作る手作りジェラート。 シチリア出身の家族が伝統の製法で作ったこだわりのジェラートは、 フィレンツェにいながら、ジェラートの本場南イタリアの味が食べられると大人気。 南イタリア独特の食べ方、ブリオッシュにはさむ食べ方を試してみては? 夏の期間は ココメロ(スイカ)やメローネ(メロン)など、新鮮なフルーツを使ったグラニータが美味しい! 2種類選べて2.20ユーロ。今回の情報提供者・鯉沼ゆかりさん(写真右下/フィレンツェ在住)も足しげく通ってます。
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■GELATERIA CARABE'
住所:Via Ricasolo,60R
TEL:055-289476
営業時間:10:00~翌1:00
定休日:無休
アクセス:ドォーモの脇、リカソーレ通りVia Ricasoloを入って徒歩2~3分。