2004年1月15日、新横浜ラーメン博物館(ラー博)にまたまた新店が登場しました。場所は東京『勝丸』の跡。期待を受けて登場したのは、荻窪の老舗ラーメン店『春木屋』です。休日ともなると、1時間待ちになるといわれる名店で、荻窪でラーメン店といえば、誰もがココを思いつく、というほどの有名店です。
※この記事は2004年1月の情報です。

春木屋の創業は昭和24年。屋台ラーメンが始まりです。その後、お店を構え、「荻窪といえば春木屋」というほどにまでの人気店と成長していきます。その影には、創業者である今村五男氏の「春木屋の味のベースを守りながら、時代の流れに沿って味を変化していく」という努力があったのです。毎朝欠かさずラーメンを食べて、味の変化を見極めていたということです。

時代は平成となり、荻窪の春木屋は二代目と3人のお弟子さんが、その味とこころを受け継いでいました。10年以上の修行を経験し、ようやく3人のお弟子さん(手塚英幸さん、高橋充さん、手塚雅典さん)は「ラー博」にお店を構えることとなったのです。

歴史を感じる看板の下ののれんをくぐると「いらっしゃいませー」と大きな声があちこちで響きます。木のカウンターとテーブル席が設けられています。新しいのになつかしい雰囲気が漂います。昭和33年の町並みを再現したラー博にピッタリです。


待つこと4~5分、「お待たせしましたー」と中華そば(750円)が登場。イメージ通りの「しょう油味の東京ラーメン」です。関東ネギ、メンマ、チャーシューそして三角形のノリがのっています。


スープはにぼしの香りがぷーんと漂います。スープを一口。熱い! 油が表面を覆っていて、アツアツなので気を付けてください。熱さの後に広がる、にぼしの風味豊かな味。見た目はあっさりなのに、コクがありこってりとしています。スープにはトンコツ・鶏ガラ・煮干し・鰹節などが入っているそうです。ちょっと濃いめのしょうゆ味です。最後に用意されている酢を入れると、スープの風味が変化するそうですが、今回は入れるのを忘れてしまいました。

ズルズルと麺を食べてみます。「おいしい!」 コシがあるというか、食べ応えがあるというか、なんとも不思議な食感です。ほんのりとちぢれた麺は創業以来の自家製麺なのです。朝6時から始まる春木屋の麺づくり。季節やその日の湿度に応じて、水分を変えて調節しているのだとか。その麺を手揉みして、プリプリとした食感を生み出しているのです。まさに熟練を要するたいへんな作業です。

チャーシューは控えめにポンと1枚。薄いのに、何ともいえない味つけ! わ、もうなくなっちゃった。もう2~3枚食べたーい! というわけで、次回はちょっと高めだけど、チャーシュー麺(1,250円)をいただこうと思います(笑)。しかし、ひそかに隣の方が食べていたつけ麺(800円)も気になっているので、次回来店した時にきっと迷うでしょう。

麺の合間に食べるメンマもしゃきしゃきしていながらも柔らかく、本当においしかったです。麺がたっぷり入っているようなので、とってもお腹がいっぱいになりました。ちなみに、中華そば、ワンタンメン、チャーシュー麺の3つのメニューはそれぞれミニサイズも用意されています。

私は荻窪の春木屋には行ったことがありませんが、想像するに、きっと同じ味がいただけるのだろうな、と。満足感でいっぱいになりました。「ありがとうございましたー」という声に見送られながら、のれんをくぐりました。

【春木屋主なメニュー】
中華そば 750円
ワンタンメン 1150円
チャーシュー麺 1250円
つけ麺 800円
ミニラーメン 550円
ミニワンタンメン 700円
ミニチャーシューメン 800円
味付玉子 100円
など
※この記事は2004年1月の情報です。

新横浜ラーメン博物館
・所在地:横浜市港北区新横浜2-14-21
・営業時間:11:00~23:00(土日祝10:30~23:00)入場22:00まで、L.O.22:05
・定休日:年末年始(12月30日~1月2日)、展示替えなどの臨時休業あり
・交通・アクセス: JR新横浜駅より徒歩5分、横浜市営地下鉄8番出口より徒歩1分
・地図:Yahoo!地図情報
・TEL:045-471-0503
・HP:新横浜ラーメン博物館

【関連サイト】
All Aboutラーメンガイドサイト
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