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文明開化の味がする?横浜の牛鍋に舌つづみ(2ページ目)

「横浜の鍋」と言われて思い浮かぶのは『牛鍋』。関内には牛鍋を出すお店が数件ありますが太田なわのれんのものはちょっと変わっていて、お肉が「ビックリ!」です。

田辺 紫

執筆者:田辺 紫

横浜ガイド

直径20cmほどの浅い鉄鍋の真ん中に味噌が山盛りに乗っていて、その周りを囲むように、角切りになった赤いお肉が。ほどよく霜降りになっています。最高級の山形・米沢牛を使っているとのこと。う~ん、そのままサイコロステーキにして食べてもおいしそう……。1人前10切くらいある感じ(緊張して数えるのを忘れてしまいました)。別のお皿には、しらたきと春菊、シイタケと白ネギが乗っています。

ここからは、女性スタッフが仕切ってくれます。鉄板に入った味噌とお肉を半分別の小皿にとりわけ、鉄鍋に残ったお肉と味噌をよく混ぜます。そして、それを七輪の上に。3分ほどするとグツグツと音を立てはじめます。しらたきなどの具を入れて、さらにグツグツ。味噌の香ばしい香りが部屋中に漂います。この待ち時間が何とも言えず、長~く感じます。(写真……取り分けられたお肉と味噌。お肉の厚みは2.5cmぐらいです)


味噌がとろとろになって、いい感じになってくると、女性スタッフが生卵を溶いてくれて、ほどよく煮えたお肉と材料を入れてくれます。この見極めがむずかしいところだそうで、素人が調理すると焦げ付いてしまうとか。小鉢に取り分けてもらう間、じ~っと見守ってしまいます。この香りだけでご飯が食べられそう。

お肉を一口でパクッ。やわらかい! おそらく味噌の力を借りなくても、そのままでもやわらかいお肉のようです。こってりして辛そうな味噌も、意外にあっさり味。甘い。この味、どこかで食べたことのあるような……と思いながらモグモグしていると、名古屋の味噌カツが浮かんできました。あの味をさっぱり、上品にしたような感じ?(並べて食べると、全然ちがうでしょうが)個人的には、卵に付けなくてもいいかなと思います。

女性スタッフが、具を全部入れて一煮立ちさせると、七輪から降ろしてくれます。「このお味噌をヘラですくって、ご飯にのせていただきます」。なるほど。見た目はビーフシチューが煮詰まった感じ。ご飯にのっけて食べてみます。わ、これだけでおかずになる! あっという間にたいらげちゃいました。ごちそうさまでした!

最後は季節のデザート。ちなみに私が行った時は「長芋のシャーベット」でした。これもかなり珍しいですよね。こだわりを感じます。横浜の思い出に、牛鍋をどうぞ!

太田なわのれん
横浜市中区末吉町1-15 045-261-0636
営業時間:平日17:00~22:00
土・日・祝日12:00~15:00、17:00~21:00
月曜定休

主なMENU
一品料理……ぶつ切り牛鍋(5,500円)、すきやき(5,500円)、牛刺し(3,000円)、ごはん(600円)
牛鍋会席……9,000円~15,000円まで(特選15,000円は要予約、牛刺し付は12,000円)
土・日・祝日のランチメニュー……牛鍋御前(7,500円)、お子様御前(3,000円)
※データは2001年11月の情報です。
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