六本木の観光・旅行

六本木が変わる!東京ミッドタウン早耳情報(2ページ目)

2007年の東京は新名所のオープンラッシュ。その第一弾として、3月30日、六本木防衛庁跡地にオープンする「東京ミッドタウン」と、今月開館の国立新美術館に関する先取り情報をお届けします。

執筆者:妹尾 みえ

<ファッション インテリア>

ミッドタウン
四季折々、おりなす風景が楽しめるガーデンテラス

デザインに力を入れているだけあって、特にインテリアやデザイン部門は、注目店が目白押し。
色鉛筆などでデザイナーにおなじみ、ファーバーカステルの専門店、これからの住まい方を提案する、良品計画の海外展開ブランド店「MUJI」、柳宗理デザインのキッチンウェアがそろう「SAYA」、ベルギーリネンのトップブランド「LIBECO HOME」、箸の専門店「箸長」、さらに東京ミッドタウン直営のデザインショップもオープン予定です。

一方、ファッション関係では、イタリアのネクタイの名店「マリネッラナポリ」、新コンセプトのPUMAストア「PUMA-The Black Store TOKYO」などが早くも話題になっています。

六本木といえば夜の歓楽街、というイメージを持つ人も多いかもしれません。でも、そこはオフィス街、であると同時に実は昔から暮らす人たちもいる、居住する街です。
東京ミッドタウンには、そうした六本木で朝から晩まで過ごす人たちの利便性を向上してくれそうなショップも入店します。
たとえば、東急ストア系「プレッセ」の更に上をゆく高品質スーパーマーケット「プレッセプレミアム」。24時間なので、仕事帰りにいつでもお買い物できます。
また、BOOK度、MUSIC度の意外と低い六本木にあって、ツタヤのブック&マガジンストアとミュージックストアや、文房具の「5th Alley Studio」も、うれしい寄り道スポットとなりそうです。

●そもそもここは何だった?

1月に防衛省となった防衛庁がありましたが、2000年に市ヶ谷に移転しています。六本木交差点からほど近いこんな場所に、ホントについこないだまで、あったんですよ。

遡れば、このあたりは大名、旗本のお屋敷が集まっていました(六本木ヒルズにも毛利庭園がありますよね)。ここは先にも触れたとおり、萩藩・毛利家の下屋敷でしたが、明治時代に陸軍駐屯地になり、戦後は一時期、米軍将校の宿舎になりました。

六本木に外国人向けのお店が多いのは、戦後、周囲に米軍関係の施設が多かったことに関係があるのです。

なお、六本木ではありますが、住所は赤坂9丁目になります。

●なるか?!桜の新名所

最近まで、檜町公園といえば、時に子どもたちの歓声に混じってサキソフォンの練習が聞こえる、六本木のオアシスでした。
この公園や、旧防衛庁に植えられていた140本の木々を活かし、東京ミッドタウンには、4万平方メートルの緑地を含むオープンスペースが確保されることになっています。

そもそも毛利家屋敷のお庭は「清水園」と呼ばれ、江戸を一望できる名園と名高かった場所です。
乃木坂側のガーデンサイドからデザインウィングにかけて、桜の花びらが舞い、六本木の春を彩る日もそう遠くないかもしれません。

●デザインしたのは?

ミッドタウン
高層階から眺めた南東方面。正面に東京タワーが確認できます
中心となったのは、ニューヨーク世界貿易センタービル跡地に建築中の「フリーダムタワー」も手がける、SOM

隈研吾建築都市設計事務所、坂倉設計研究所、青木淳建築設計事務所に加え、前のページで述べたとおり、安藤忠雄氏も参加。国内外を代表する錚々たる建築家が顔をそろえました。

今、日本の建築は海外から大きな注目を集めています。
訪れた際には、ぜひ、そのアーキテクト、導線にも着目してみてください。

安心? 安全?

ミッドタウン
南西方面。晴れた日には富士山もバッチリ
都心の広大なスペースということで、安全性への取り組みについても、大きな関心が寄せられています。

これについてはハイクラスの耐震構造を備えているのはもちろん、アンボンドブレースと呼ばれる最先端の制振技術によって、地震の揺れが20%抑制されるそうです。

また、約2000tの非常用水槽、常用と非常用の井戸も1本ずつ配備されています。
先日も問題になった停電については、送電線を地下深く掘っているほか、3台の非常用発電機が自動的に作動し、およそ48時間、基本システムを稼働させることが可能になっています。

○東京ミッドタウン 公式サイト:http://www.tokyo-midtown.com/

○関連リンク東京ミッドタウンの賃貸は凄いらしい!
東京ミッドタウンの賃貸は凄いらしい!(All About賃貸ガイド)


コレクションを持たないミュージアム
[六本木1月21日(日)]国立新美術館



国立新美術館
ガラスウォールが美しく波打つ外観
5番目の国立美術館は、14,000m2  (東京ドーム3倍強)という国内最大級の展示スペースを誇り、10を超える展覧会が同時開催できるそうです。

特徴は、コレクションを持たず、アートセンターとしての役割を果たす、まったく新しいタイプの美術館であるという点です。
企画展・公募展はもちろんのこと、美術に関する情報や資料の収集をしたり、シンポジウム、ワークショップをおこなうことにも力を入れていくというわけです。3階にはアート・ライブラリーも設けられています。

まず目をひくのが、波打つようなその外観。建築は黒川記章氏が担当しました。エントランスの天井の高さは21.6mもあります。

地下1階、地上4階。3階にレストラン(約160席)、2階にはカフェ(約90席)、ミュージアムショップも充実しているので、ふらっと立ち寄って、アートをより身近に感じたい場所です。

<予定されている展覧会>

●1月21日(日)~3月19日(月)
国立新美術館開館記念展
「20世紀美術探検―アーティストたちの三つの冒険物語―」
●2月7日(水)~5月7日(月)
「異邦人(エトランジェ)たちのパリ 1900-2005 ポンピドー・センター所蔵作品展」
●1月21日(日)~2月4日(日)
文化庁メディア芸術祭10周年企画展
「日本の表現力 ― アートとエンターテインメントの融合と進化」
●1月21日(日)~ 3月19日(月)
「黒川紀章展 ― 機械の時代から生命の時代へ」

●国立新美術館公式サイトhttp://www.nact.jp/

乃木坂~赤坂~六本木を歩こう



この美術館は、東京大学生産技術研究所跡地に建てられました。
ちょっと前は、今の東京ミッドタウンから東大生産技研の脇を通って、星条旗通りから西麻布や、ヒルズの方に抜けてお散歩するのが好きでした。
ある日、東大生産技研の方に歩いていくと、夕陽が輝くように美しかった記憶があります。
ちょうど、その方向が西なんですよね。
人通りもふえ、裏道が裏道でなくなりそうではありますが、そんな新しい風景の中にも、あの夕陽をみつけられたらいいなぁ、と思っています。

さらに、穴場的なお散歩コースが乃木坂駅から、青山墓地方面へ抜ける道。
今ならまだまだ人通りも少なく、広い夜空にビルの灯りがとってもロマンティックです。ただし、夜はかなり暗いので、女性の一人歩きは避けた方がよいかもしれません。

東京ミッドタウン、新美術館、共に最寄り駅は、都営大江戸線と日比谷線の六本木駅。と同時に、千代田線の「乃木坂」になります。今までは、知る人ぞ知る、といった界隈でしたが、ここへきて一気に注目を集めそう。

TBS跡地の再開発が進む赤坂方面からも、ミッドタウンまで歩いて10分~15分。
思わぬ、新しい都会の散歩道がきっと見つかりますよ。

赤坂~六本木~乃木坂を結ぶ、界隈の足には、港区のコミュニティバス「ちぃバス」赤坂循環が便利。こちらもぜひチェックしておきましょう。

●港区コミュニティバス「ちぃバス」 http://www.fujikyu.co.jp/express/
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