世田谷区南部にある23区内唯一の渓谷「等々力(とどろき)渓谷」。
台地と谷との高低差は、10メートルもあります。
遊歩道のかたわらには、川が流れ、木々が涼しげな陰を落としています。周囲より気温も2~3度低い!
自由が丘やニコタマ(二子玉川)から、わずかに5分のプチ楽園。
距離にしても1キロメートルくらいなので、気軽にのんびり歩きましょう!
<CONTENTS>
1・・・古墳あり、レストランありの1km
2・・・●修行は続く 不動の滝
●等々力みやげにお豆富を
古墳あり、レストランありの1km
東急大井町線「等々力」駅をおりると3分くらい。階段をおりていくと、そこはもう渓谷。
左の写真は、その入口にある渓谷を望むお蕎屋さん「ぎんや」です。私はここでいつも観光キブンを盛りあげてから渓谷に向かってます。
赤い橋の名前は「ゴルフ橋」。昭和の初めにこのあたりにあった、東急のゴルフ場にちなんでこの名前が残ったようです。
この深い谷は、武蔵野台地の(国分寺)崖線(がいせん)の最南端。谷沢川がその崖線に切り込んで浸食して出来ました。 コクブンジガイセンという名前、東京のわき水や自然を語る時、覚えておいて損はありません。
確かな音をたてて流れる谷沢(やざわ)川。清流とは言えませんが、水の音っていいものです。それだけで、涼しく感じますものね。
やがて、多摩川の滔々とした流れが待っているんだな、と想像するのも楽しい。
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右のタイムスリップしそうな写真。その先には「野毛大塚古墳」があります。
全長82m.高さ11m。帆立貝形古墳としては国内でも最大級のもの。頂上にも登れますので、元気のある方は、足を伸ばしてみてください。ニコタマ周辺の情報を扱う「fytako.com」には古墳にちなんで伝わる「赤い血をふく伝説」も…。
この他にも、渓谷の途中には横穴式石室があったり、弘法大師の幼い時の姿を祀った「稚児大師堂」があったり、わずか1キロとは言え、けっこう寄り道どころ多し。
そうそう、環八をくぐってすぐの所にある階段をあがれば、「OTTO」という、渓谷を望むイタリアン・レストランもあります。
ランチがまだの方は、頑張って階段を上がりましょう!