宮ノ下・小涌谷(3ページ目)

一大温泉リゾートへと姿を変えた小涌谷

蓬莱圓のつつじ

小涌谷温泉は、明治天皇が行幸した明治6年を境に本格的に開発が進みました。与謝野寛・晶子夫妻が逗留した記録も残り、敷地内に源泉を引く創業120余年の「三河屋旅館」には、中国近代化の祖・孫文や竹久夢二などの文人墨客も訪れたといいます。隣接する「蓬莱園」では、ツツジや桜、紅葉などが四季折々に目を楽しませてくれます。


小涌谷はこうした古い歴史をもつ一方で、近年、箱根小涌園により温泉リゾートが開発されました。その中核となるのが、温泉テーマパーク「箱根小涌園ユネッサン」です。2001年の開業当時は、箱根に新風を吹き込んだ温浴施設として脚光を浴びました。

■箱根小涌園ユネッサン
14万平方メートルの敷地内に、地中海をイメージした水着ゾーンの「ユネッサン」、露天ワイン風呂や緑茶風呂などが渓谷沿いに点在する「湯～とぴあ」、裸浴で楽しむ庭園露天風呂「森の湯」など、多種多様なお風呂が100を超える巨大テーマパーク。レストランやショッピングモールも併設していて、館内で1日中過ごすことも可能です。温泉施設でアクティブに遊びたい子ども連れやカップルには特に支持されています。

・小涌谷温泉へのアクセス：箱根湯本駅から箱根登山電車で約30分、小涌谷駅下車