目に見えない不可思議な力の影響を受けやすい親指から霊気が抜けないようにぎゅっと握り締めて隠すのです。 |
親指は霊魂の出入り口
■霊柩車を見たら親指を隠す
子どもの頃、学校の帰りに霊柩車を見かけると、友人に親指早く隠して!と叫んだ覚えがありませんか?ガイドは「親の死に目に会えない」からと聞かされてきました。他にも「親が早死に」「親を取られる」「縁起が悪い」があります。
ここでは、親指=親の図式が成り立っています。それを防ぐ方法として、親指を隠して守ってあげるわけなのです。本当のところどうなのでしょうか?
親指は霊魂の出入り口。目に見えない不可思議な力の影響を受けやすい指が、親指とされていました。死を象徴する霊柩車を見てしまうと、自分の中にいる霊気が、この親指から抜けていかないようにぎゅっと握り締めて隠すというわけ。
このような背景が発展して、霊柩車を見たら、邪悪な霊に感染しないように親指をしっかり握って防ぐようになったのです。
ガイドの中学生の息子に尋ねたら、聞いたことはあるけれど、どうしてかわからないと言っていました。もう今の時代こんなタブーは知らない子どもの方が多いかもしれません。ちなみに大学生の長女に聞いたら「霊柩車に会うと縁起がいい」と聞いたことがあるそうです。運が自分に傾いていい場合もあるんですね。
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