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正月の飾り物を現代感覚でおしゃれに(2ページ目)

日本の伝統の行事の中で最も重要な位置を占める「正月」について知り、私たちのライフスタイルに合せて伝統を受け継いでおきたい。

中山 みゆき

執筆者:中山 みゆき

冠婚葬祭ガイド

しめ縄

正月飾り
リースにアレンジして玄関に飾ってもモダンな感覚に
旧年中の不浄を清め、新しい年にわざわいをもたらす神や不浄なものが内に入らないようにとの意味がこめらています。リースにアレンジして玄関に飾ってもモダンな感覚に。

破魔矢・羽子板・凧

破魔矢・羽子板

弓矢の威力を信じて、妖魔を払い除くものとして正月の縁起物とされる「破魔矢」と、子供が健やかに育つようにと、邪気をはね(羽根)のけて、羽根突きをするための「羽子板」。

奈良時代の終わりから平安時代の初めごろに日本に伝わってきたといわれる「凧」。江戸では大きさや豪華さを競ったので、幕府が禁止令を出したとも言われています。その絵には長寿の願いをこめて鶴や亀、子どもの健やかな成長の願いこめていさましい武者や鯉、龍、金太郎、桃太郎が描かれているものも多くあります。粋な正月飾りとしても使えそうです。

また、凧にはおもしろいいわれがあり、中国から伝わった当時、都では「いかのぼり」とか「いか」と呼ばれていました。これに対抗した江戸が「たこ」と呼んだものがそのまま現在に伝わっているのだとか。


正月飾りの取り払う時期

門松や鏡もちは、1月7日にはとり払います。地方によっては10日、15日のところもあります。1月11日には、お供えしていた鏡もちをさげて、木づちでたたきわり、いただく行事「鏡開き」をします。割ったもちはお汁粉や雑煮にしていただきます。

破魔矢・羽子板などは、12月に入ったら飾り付け、また正月飾りを焼く左義長(さぎちょう・どんど焼きのこと)の行事が行なわれる1月15日頃にしまうのが一般的。地方によってはさまざまな風習やしきたりがあります。これと決めつけないで、住まわれている地域の習慣にあわせてください。

また、小正月のどんど焼きなど、神社などの境内で正月飾りを焼く行事もありますので、お近くの神社やお寺などにお問い合わせ下さい。


家族で過ごす正月。一年の始まりに家族や親戚がおおぜい集まり、楽しいひと時を過ごす日本人にとって、無くてはならない大切な行事。日々の忙しさに忘れてしまいがちな「日本のこころ」を思い出してみてはいかがでしょうか。

<関連サイト>
・正月の行事に関するサイト
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