防災/防災関連情報

沖縄の安全神話と地震災害

リゾートブームが訪れている沖縄。地震の危険が最も低い場所として、地震ぎらいの人が移住する場所とも言われている。しかしその神話は本当なのか?魅力的な場所。沖縄に行って真実を確かめてみた。

和田 隆昌

執筆者:和田 隆昌

防災ガイド

少し前に沖縄に仕事で行っていました。最近ではとても人気が高くなり、リタイヤ後のセカンドライフの場所として考えられている方も多いようです。自分は離島が大好きでよく行くのですが、この沖縄という場所が地震国日本では、最も安全と言われていることはご存知でしょうか? 実際にこの沖縄には、大規模なコールセンターや銀行などのデータベースのバックアップセンターが次々と建設されています。その大きな理由は、日本国内における地震リスクを最小限に止めるためとされています。

沖縄の安全神話と現実

沖縄1
石垣島のビーチリゾートホテル。素晴らしい時間がゆっくりと過ぎていく。
確かに沖縄は近年の地震発生率においても、本土に比べれば非常に低く、死者の発生もほとんど起きていません。それはプレート型の地震の発生場所から大きく離れていることとは無関係ではありません。地震保険の普及率が低いのはそんな理由もひとつでしょう。

しかしさらに過去を調べてみると、1771年には石垣島が80mを超える日本国内最大の津波の発生現場であったり、いくつかの活断層の存在も発見され、けっして地震から逃れられる場所ではないことも分かっています。

石垣島などはその名の通り、情緒ある石垣のある家が多く残っています。都市部にはコンクリートの建物が多くなってきていますが。この石垣も決して地震災害に強い構造ではありません。震度5~6の発生で大きな被害が出ることも予想されます。


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