防災/防災関連情報

「地震・雷・火事・オヤジ」一番恐いのは?

日本を襲う様々な自然災害。その中でも一番恐いのは何ですか?地震も恐いし台風も恐い。海岸に住んでいる人にとっては津波や台風もひとごとではありません。どうしたら安心して暮らせるのでしょうか。

和田 隆昌

執筆者:和田 隆昌

防災ガイド

恐いものの代表が「地震・雷・火事・オヤジ」って言われてた時代がありました。この中で何が一番恐いですか? この中のオヤジっていうのは実は台風のことであって、今日まったく威厳のカケラもないオヤジ連中とは違います。はっきりとした最近のデータはないですが、日本国民の中で地震に対して全く不安のない人はほとんどいないことでしょう。台風や雷などの災害については、事前にある程度予測はつきますし、被害を受けない方法は考えられます。しかし地震だけはいつ、どこで起きるのか、現在の科学レベルでは予想ができないのが現状です。

「地震・雷・火事・オヤジ」一番恐いのは?

ペット
大きな地震が起きると同時多発的に火災が起きます。この時の被害は大変なものとなる可能性があります。
最近よく報道されている「緊急地震速報」があるんじゃないの?と思う人は大きな勘違いをしています。「緊急地震速報」はあくまで今いる場所から、地震の起きた震源地が一定の距離にある場合にのみ有効な「速報」であって予報ではありません。ゆえに直下型地震などで震源地域に近い、最も被害の大きい地域においては全く有効でないのがこのシステムです。これについては「緊急地震速報」の項目をご参照ください。

さて本題に戻って、人間が死ぬ原因の中で、病気を除けば、最も危険なのは何でしょう? それは交通事故死だというのは常識ですが、車に乗らない人はどうなのでしょうか? ぐっと低くなるのは間違いありませんよね。そして、火事による死亡はかなりの上位に入るようですが、人的な要因が大きくなるので純粋な災害とはいえません。

しかし大規模な地震による火災「地震火災」による死者は、地震発生時によっては、数万人レベルになる可能性のある大きなリスクとして考えなければなりません。これは多くの自治体において被害想定もされていますし、政府機関においても「差し迫った危機」として認識されていることを国民はもっと理解しないとなりません。

また、現在の気象庁の情報では、台風の進路の予想は相当正確に報道されます。十分な時間を持って対処できますので、死者が数万人になるようなことは今後は発生することはないでしょう。やはり「地震」は日本人にとって一番「恐い」災害であることは間違いありません。

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