防災/防災関連情報

高層建築に地震の危険が?(2ページ目)

高層ビル、マンションが続々と建築されている都市部。この巨大建築物に「長周期地震動」の危険が迫っているという。いったいそれはどういうことなのか?最新技術の粋を集めた建物に意外な危険があった。

和田 隆昌

執筆者:和田 隆昌

防災ガイド

高層ビルで生き延びるために

トイレ
もしも高層マンションに住んでいたら、水道が止まったときのために、豊富な水と簡易トイレは最優先で準備しておくべきものだ。
高層ビルディングそのものが倒壊・破壊される可能性はそれほど大きなものではないでしょう。しかし、もしも重量のあるロッカーや家具による圧迫があったり、ガラス面の破壊などが発生しないとも限りません。一日のうちで長時間過ごすエリアにおいては、そのような危険を出来るだけ排除するための方策は必要と思います。

また、もしも高層マンションの上層階にお住みの場合は、地震災害発生後に大きな不便を被ることを予測して準備することが必要でしょう。自分も14階に住んでいたことがありますが、エレベーターが長時間にわたり故障した時には、非常に不便で、かつ不安な時間を過ごした記憶があります。

大規模な地震が発生した場合は、ライフライン(電気・水・ガス)が長期に渡りストップする可能性があります。もしも全てが止まった場合には、そこは家の機能をもたないコンクリートの箱になってしまうことを認識すべきでしょう。

高層ビルにオフィスを持つ場合
1.火災時の避難経路や避難方法の徹底を
2.ロッカーやオフィス家具の危険を排除
3.オフィスの安全エリアを事前に確認
(倒壊物の可能性のない場所を確保)

高層マンションが自宅の場合
1.寝室の家具は基本的に備え付けだけ
2.自宅内の安全エリアを確認しよう
3.非常食や水はより十分に(一週間程度)
4.非常用トイレは必須

高層建築物の便利さは全てのライフラインが整っていればこそ。電気がすぐに回復するとは限りません。災害時には思わぬ廃墟になってしまう危険性をはらんでいることを忘れないように。



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