地震が起きたとき、電車の中の危険な場所は?
地震が起きたとき、電車内で一番危険なのは先頭車両
史上最大の死傷者を発生させた福知山の事故現場
先頭車両は列車の車両の中で、最も危険な場所ということになります。車両自体が圧縮されてしまったこの事故では、生き残ること自体が奇跡的なことだったのかもしれませんが。後方の車両においても、車両の中央部のドアに近い部分で手すりにつかまっていた人は無傷であったという事実から、選んだその「場所」が運命を決めてしまったのでしょう。
電車内で地震が起きたとき、生存可能性を高めるためにすべきこと
電車内で、いる位置によって生死が分かれるとしたら、あなたはどうしますか?
もし座席に座っていたら、低い姿勢をとって頭部を鞄などで保護します。立っている場合には手すりやつり革をしっかり握って、横転しないように注意しましょう。もし新幹線に乗っていた場合は、前に飛び出さないよう座席の間に体を隠しましょう。
ただし、いったんレールを外れた場合には、恐ろしい「圧死」の危険が迫ります。特に朝夕の満員電車であったなら、「人」が凶器になって自分を襲うのです。車両内で最も安全なエリアは、すぐに体をその場所に固定することができ、車両内の人の圧力を受けにくいドア付近です。長いすの両端も同様に安全度は高いでしょう。
もしも横転するようなことがあれば、車内はドラム式の洗濯機の中のような状態になります。こうなったらとにかく頭を打ちつけないように気をつけて、体勢を保持できるような手すり、吊り輪などに体をあずけるしかありません。
横転もせずに車両が止まったとき、迫る危険もないのに勝手に窓を開けて車外に出たり、非常用コックを使ったりするのはやめましょう。高圧電線が線路脇に設置されていることもあるので、勝手に線路に飛び降りると危険です。まずは落ち着いて、乗務員の指示に従うのが賢明です。
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