想定外の大震災が起きたら
阪神・淡路大震災では古い木造家屋の多くが倒壊して死傷者を出してしまいました。 |
そして多くの震災体験者からの報告には、様々な教訓を頂きます。自身、阪神淡路大震災直後に入った長田区では惨状を目の前にして驚くべき話を数多く聞いています。自室内を「物が横に飛ぶ」ような地震をあなたは想像できるでしょうか? ピアノがマンションの壁を通り抜けて道に落ちていたという例が複数あったそうですし、家の中が回転ドラム式の洗濯機の中のようだったと証言する人もいます。
では、今まで体験したことのない「想定外」の規模の地震が発生したとき、一体どのような事が起き、どうすれば命を守ることが出来るのでしょうか。震災からの生存者からは、「ほんの一瞬の判断が生死を分けた」という話をよく聞きます。実際に地震災害の死亡者は発生直後に90%以上の方がなくなっていることからも裏付けられます。そしてその判断とは、今いる場所でその瞬間にどれだけの身の「安全」を計ることができるかにかかっているのです。
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