防災/防災関連情報

災害発生! 生存確率を上げるには

地震に限らず、あらゆる自然災害において、その瞬間の判断はとても重要です。知識と想像力がその根底にあります。「場所」を判断する能力は、あなたとあなたの家族を守ってくれます。

和田 隆昌

執筆者:和田 隆昌

防災ガイド

過去の大震災や自然災害において、なくなった方と生き残った方にはどんな差があったのでしょうか。10年という歳月を経ても、いまだに記憶に強烈に残る阪神・淡路大震災においては、やはり早朝ということもあって、寝室の安全確保が生死を分けました。地震災害における被害者の90%以上が圧死であることはこれまでに何度となくお知らせしています。そして焼死者として認定される方の多くが高齢者であり、倒壊家屋において発見されています。

想定外の大震災が起きたら

神
阪神・淡路大震災では古い木造家屋の多くが倒壊して死傷者を出してしまいました。
この事実による教訓は、まず地震災害による被害者にならないためには、とにかく自宅の安全度を高めることこそ先決だ、ということを示しています。

そして多くの震災体験者からの報告には、様々な教訓を頂きます。自身、阪神淡路大震災直後に入った長田区では惨状を目の前にして驚くべき話を数多く聞いています。自室内を「物が横に飛ぶ」ような地震をあなたは想像できるでしょうか? ピアノがマンションの壁を通り抜けて道に落ちていたという例が複数あったそうですし、家の中が回転ドラム式の洗濯機の中のようだったと証言する人もいます。

では、今まで体験したことのない「想定外」の規模の地震が発生したとき、一体どのような事が起き、どうすれば命を守ることが出来るのでしょうか。震災からの生存者からは、「ほんの一瞬の判断が生死を分けた」という話をよく聞きます。実際に地震災害の死亡者は発生直後に90%以上の方がなくなっていることからも裏付けられます。そしてその判断とは、今いる場所でその瞬間にどれだけの身の「安全」を計ることができるかにかかっているのです。




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